開催報告:第19回北東アジア労働フォーラム(2021年11月19日開催)
高度人材の育成・訓練

概要

労働政策研究・研修機構(JILPT)は2021年11月19日、オンライン形式で第19回北東アジア労働フォーラム(日中韓ワークショップ)を開催しました。本フォーラムは、労働政策研究・研修機構(JILPT)、中国労働社会保障科学研究院(CALSS)、韓国労働研究院(KLI)の日中韓3カ国の労働政策研究機関が共通するテーマに基づき、研究成果を持ち寄り、報告と討論を行うことによって、各国の労働政策研究に示唆を与え合うことを目的として、2002年から毎年開催しています。

今回のテーマは「高度人材の育成・訓練」です。

産業構造のサービス経済化、新型コロナウイルス感染症の影響によるデジタル技術の社会実装の進展や労働市場の不確実性の高まり、人生100年時代の到来による労働者の職業人生の長期化等により、労働者に求められる職業能力も大きく変化しています。

今回のフォーラムでは、少子高齢化、生産年齢人口の減少、デジタル化の進展などの構造的変化に直面する日中韓3カ国における人材開発、職業訓練に関する政策を比較検討するととともに、今後の労働政策の課題について議論しました。


日時:
2021年11月19日(金曜)
開催方法:
オンライン形式
主催:
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)
中国 中国労働社会保障科学研究院(CALSS)
韓国 韓国労働研究院(KLI)

プログラム

開会あいさつ

14時30分~14時45分
莫 栄 中国労働社会保障科学研究院 副院長
樋口 美雄 労働政策研究・研修機構 理事長
ファン・ドクスン 韓国労働研究院 院長

参加者紹介

14時45分~14時50分
 

第1セッション(座長:樋口 美雄 労働政策研究・研修機構 理事長)

14時50分~15時05分
「中国における職業技能訓練の現状とすう勢」
陳 玉傑 中国労働社会保障科学研究院 副研究員
15時05分~15時20分
「第四次産業革命下における職業教育訓練をめぐる法と政策」
山本 陽大 労働政策研究・研修機構 副主任研究員
15時20分~15時35分
「韓国エンジニアの現在と未来:機械産業を中心に」
イ・サンジュン 韓国労働研究院 副研究委員
15時35分~15時50分
討論
仲 琦 労働政策研究・研修機構 副主任研究員
15時50分~16時10分
休憩

第2セッション(座長:ファン・ドクスン 韓国労働研究院 院長)

16時10分~16時25分
「熟練技能工の生活史から見た技能形成と伝承:建設機械産業の熟練技能工の技能形成と伝承事例研究」
チョ・ヒョクジン 韓国労働研究院 副研究委員
16時25分~16時40分
「日本におけるデジタル化に対応した企業の人材育成・能力開発の取り組みの現状と課題 ―製造企業のアンケート調査結果からの考察を中心に―」
荒川 創太 労働政策研究・研修機構 主任調査員
16時40分~16時55分
「中国における農民工の技能向上の経験と課題」
鲍 春雷 中国労働社会保障科学研究院 副研究員
16時55分~17時10分
討論
ノ・セリ 韓国労働研究院 副研究委員

総括討論(座長:莫 栄(モ・ロン ) 中国労働社会保障科学研究院 副院長)

17時10分~17時50分
討論者
志村 幸久 労働政策研究・研修機構 理事
呉 学殊 労働政策研究・研修機構 統括研究員
パク・ミョンジュン 韓国労働研究院 先任研究委員
趙立衛 中国労働社会保障科学研究院 研究員
丁賽尔 中国労働社会保障科学研究院 主任

閉会あいさつ

17時50分~18時00分
樋口 美雄 労働政策研究・研修機構 理事長
ファン・ドクスン 韓国労働研究院 院長
莫 栄 中国労働社会保障科学研究院 副院長

2021年12月7日掲載

報告書

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