開催案内:第8回国際フォーラム
市場個人主義の時代
─ロナルド・ドーア(ロンドン大学名誉フェロー)講演─
(2005年4月28日)
新自由主義とも市場主義とも呼ばれるもの、それをドーア氏は「市場尊重の個人主義」と喝破されました。1980~90年代の欧米で出現した競争の激化と労働の強化が、新自由主義、市場主義の正体であるとするならば、そこにおける労働と充実感、社会的有用性をもう一度思い起こすための警鐘でもあるかのように響きます。同氏が呈する「ケインズの予言以来の素晴らしい生産性向上を、どう消化したのか」との疑問は、こうした競争原理万能主義に突き刺さる鋭い刃のようでもあります。
本フォーラムでは同氏の最新の著作(中公新書)の題名ともなった『働くということ』の意味についてドーア氏とともに思索を巡らせてみたいと思います。
- 日時:2005年4月28日(木)14:00~16:00
- 場所:東京都千代田区霞ヶ関1丁目4番地2号 大同生命霞ヶ関ビル6階
- 主催:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
- 参加費:無料
- お問い合わせ先:国際研究部
プログラム
- 14:00
- 開会
- 14:00-14:10
- 開会あいさつ
薦田 隆成・労働政策研究・研修機構副所長 - 14:10-15:10
- 講演「市場個人主義の時代」(日本語)
ロナルド・ドーア氏 - 15:10-15:30
- コメンテーターからのコメント
- 15:30-16:00
- 質疑応答
- 16:00
- 閉会
講演者
- ロナルド・ドーア
- (ロンドン大学名誉フェロー)
コメンテーター
- 稲上 毅
- (法政大学経営学部教授)