開催報告 第80回労働政策フォーラム(2015年9月28日)札幌開催
職場のコミュニケーション パワハラのない快適な職場作りのために

写真:会場の様子

JILPTは2015年9月28日、北海道労働局、連合北海道、北海道経済連合会との共催で、労働政策フォーラムを開催した。近年、都道府県労働局等への職場のパワーハラスメントに関連する相談が増えており、それらを理由とする精神障害等での労災保険の支給決定件数が増加するなど、社会的にも問題化している。企業にとっては業績悪化や貴重な人材の損失につながるおそれがあり、職場レベルでの具体的な取り組みが求められている。そこでフォーラムでは、研究者など法律の専門家や労働相談に携わる労働組合などを交え、最近のハラスメントの実情を踏まえながら、予防・防止・解決策などについて議論した。ここでは、編集部でとりまとめた登壇者の講演・報告概要を紹介する。

基調講演

職場のいじめとパワハラ─人間関係のワークルール

道幸 哲也
北海道大学名誉教授

事例報告

ハラスメントをなかったことにしない職場づくり

大野 朋子
北海道ウイメンズ・ユニオン委員長

研究報告

若年労働者が追い詰められる職場の共通点

小野 晶子
労働政策研究・研修機構主任研究員

パネル報告

パワハラのない職場をつくる

淺野 高宏
ユナイテッド・コモンズ法律事務所代表弁護士
北海学園大学法学部准教授

パワハラの対応─企業の視点から

開本 英幸
開本法律事務所所長弁護士