メールマガジン労働情報 No.1810

■□――【メールマガジン労働情報/No.1810】

「労働安全コンサルタント規則等の一部を改正する省令案要綱」について答申/厚労省労政審 ほか

―2022年9月30日発行――――――――――――――□■

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  本号の主な内容
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【行政】「労働安全コンサルタント規則等の一部を改正する省令案要綱」について答申/厚労省労政審 ほか
【統計】8月の完全失業率2.5%、前月比0.1ポイント低下/労働力調査 ほか
【労使】「人手不足」の中小企業は約65%で、過去最高水準に迫る/日商・東商調査
【動向】新型コロナ関連融資借入企業の1割強が「返済に不安」/民間調査 ほか
【法令】労働関係法令一覧(2022年8月公布分)
【イベント】10月は「高年齢者就業支援月間」/JEED ほか

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【JILPTからのお知らせ】
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◇『日本労働研究雑誌』2022年10月号を刊行しました!
 特集「労使関係における集団の意義」
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2022/10/index.html

◇『ビジネス・レーバー・トレンド』2022年10月号を公開しました!
 「リスキリング・リカレント学習の現在(いま)」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2022/10/index.html

◇英文ジャーナル『Japan Labor Issues』(電子版)2022年10月号を公開しました!
https://www.jil.go.jp/english/jli/index.html

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【新型コロナウイルス関連情報】
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▽最近の更新情報(9月29日更新)

 国内統計:輸出額、輸入額
 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/covid-19/c15.html

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【行政】
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●「労働安全コンサルタント規則等の一部を改正する省令案要綱」について答申/厚労省労政審

 労働政策審議会は28日、「労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタント規則の
一部を改正する省令案要綱」について妥当と答申した。改正省令案は、コンサル試験の
日時、場所、合格者の受験番号等の公表について、官報による公告を廃止し、厚生労働省と
公益財団法人安全衛生試験技術協会のウェブサイトに掲載する方法とするもの。同省は
答申を踏まえて、2023年4月1日の施行に向けて省令の改正作業を進めるとしている。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28196.html
(改正省令案概要)
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000994876.pdf

●求人情報の的確な表示等に関する改正職業安定法の概要資料を公表/厚労省

 厚生労働省は、今年10月1日施行の改正職業安定法に関する概要資料を公表している。
同改正法は、求職者が安心して求職活動ができる環境の整備と、マッチング機能の
質の向上を目的として、「求人等に関する情報の的確な表示の義務化」、「個人情報の
取扱いに関するルールの整備」、「求人メディア等に関する届出制の創設」等について
改正している。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000992910.pdf
(リーフレット)
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000983824.pdf

●国の中小企業退職金共済制度への加入を促進/厚労省・勤労者退職金共済機構

 厚生労働省所管の独立行政法人勤労者退職金共済機構は、毎年10月を中小企業
退職金共済制度の「加入促進強化月間」とし、制度への加入促進や広報活動を
行っている。同制度は、退職金制度を単独で備えることが難しい中小企業のために
設けられた国の退職金制度。「加入促進強化月間」では、同制度のポスター・
パンフレットを市役所やハローワークで掲示・配布するとともに、関係機関や
事業主団体を通じて事業主などへパンフレットを配布するとしている。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27992.html

●シンポジウム「管理監督者をいたわる組織づくり」を開催/厚労省

 厚生労働省は10月4日、職場のメンタルヘルスシンポジウム「管理監督者を
いたわる組織づくり」をオンラインで開催する。ラインによるケアが機能する
ために欠かせない管理監督者への支援をテーマに、基調講演、企業での取組事例、
パネルディスカッションを予定。参加無料。
https://kokoro.mhlw.go.jp/mental_sympo/2022

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【統計】
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●8月の完全失業率2.5%、前月比0.1ポイント低下/労働力調査

 総務省は30日、2022年8月の「労働力調査(基本集計)」を公表した。
完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月に比べ0.1ポイントの低下。
完全失業者数は177万人(前年同月比17万人減)で、14か月連続の減少。
就業者数は6,751万人(同12万人増)で、2か月ぶりの増加、雇用者数は
6,044万人(同30万人増)で、6か月連続の増加。
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
(概要)
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf

●8月の新規求人、「宿泊業・飲食サービス業」は前年同月比51%増/一般職業紹介状況

 厚生労働省は30日、「一般職業紹介状況」を公表した。2022年8月の
有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、前月比0.03ポイント上昇。
新規求人倍率(同)は2.32倍で、同0.08ポイント低下。新規求人(原数値)は、
前年同月比で15.1%増。産業別では、宿泊業・飲食サービス業(51.1%増)、
生活関連サービス業・娯楽業(28.9%増)、卸売業・小売業(18.7%増)、
製造業(17.0%増)などで増加。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28129.html
(報道発表資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000992068.pdf

●就職先を決める場合に重視していること、「給与や賞与が高い」が最多/文科省調査

 文部科学省は28日、第20回「21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)」の
結果を公表した。調査対象は、2001年に出生した子供のうち1月生及び7月生
(20歳)及びその保護者。就職先を決めるにあたって重視していることは、
男女ともに大学や高等専門学校では「給与や賞与が高い」が最多。学校種別に
働くことに関する意見をみると、「働くことでいろいろなことを経験できる」
と回答した者はいずれの学校種においても9割を超えており、「社会に貢献する
手段である」については、肯定的な意見が約8割となっている。
https://www.mext.go.jp/content/20220926-mxt_chousa01-000025111_01.pdf
(集計表等)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa08/21seiki/kekka/mext_00001.html

●6月の介護サービス受給者、約463万人/介護給付費等実態統計

 厚生労働省は28日、「介護給付費等実態統計月報」(2022年6月審査分)を
公表した。受給者総数は、介護サービス462万8,700人、介護予防サービス85万7,000人、
受給者1人当たり費用額は、介護サービス19万8,200円、介護予防サービス2万7,400円。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/2022/dl/202206_gaiyou.pdf
(統計表)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/2022/06.html

●基調判断「生産は緩やかな持ち直しの動き」へ上方修正/8月鉱工業指数

 経済産業省は30日、2022年8月の鉱工業生産・出荷・在庫指数(速報)を公表した。
生産指数(季節調整値)は99.5で、前月比2.7%の上昇。業種別では、生産用機械工業、
鉄鋼・非鉄金属工業、化学工業(無機・有機化学工業・医薬品を除く)等が上昇し、
電子部品・デバイス工業、自動車工業、無機・有機化学工業等が低下した。出荷は
同1.9%の上昇、在庫は同1.4%の上昇、在庫率は同1.8%の低下。基調判断は
「生産は緩やかな持ち直しの動き」へ上方修正した。
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
(概要)
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2015_202208sj.pdf

●基調判断「改善を示している」で据え置き/7月景気動向指数の改訂状況

 内閣府は28日、2022年7月の「景気動向指数・速報からの改訂状況」を公表した。
景気の現状を示す「一致指数」は、前月差0.9ポイント上昇の100.1(速報値は100.6)。
基調判断は、「景気動向指数(CI一致指数)は、改善を示している」で据え置き。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/202207rsummary.pdf
(統計表)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html

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【労使】
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●「人手不足」の中小企業は約65%で、過去最高水準に迫る/日商・東商調査

 日本商工会議所及び東京商工会議所は28日、中小企業を対象とした「人手不足の状況
および新卒採用・インターンシップの実施状況」結果を発表した。「人手が不足している」
と回答した企業割合は64.9%、前回調査(2022年2月)と比べて4.2ポイント増加し、
過去最高水準(2019年調査の66.4%)に迫り、再び人手不足の状況に戻っている
としている。2021年度の新卒採用の状況については、募集企業は51.0%。うち
「予定人数を採用できた」企業は45.6%にとどまり、約2割(19.9%)の企業が
「募集したが、全く採用できなかった」と回答。
https://www.jcci.or.jp/news/jcci-news/2022/0928110000.html
(調査結果)
https://www.jcci.or.jp/i/v2_20220928_chosakekka.pdf

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【動向】
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●新型コロナ関連融資借入企業の1割強が「返済に不安」/民間調査

 帝国データバンクは28日、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が
9月末で終了し、融資の返済が本格化している中で、「新型コロナ関連融資に
関する企業の意識調査」結果を発表した。新型コロナ関連融資を「現在借りている」
企業は49.2%。規模別では、「小規模企業」(57.7%)、「中小企業」(54.1%)、
「大企業」(23.4%)。今後の「返済に不安」を抱いている企業は12.2%で、
2022年2月調査時点より3.2ポイント上昇した。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p220909.html
(詳細)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220909.pdf

●フリーターが希望する働き方、33%が「正社員」/民間調査

 マイナビは28日、パート・アルバイトを対象とした「フリーターの意識・
就労実態調査(2022年版)」を発表した。今後最も希望する働き方は、
「正社員希望」(33.4%)が最多、次いで引き続き「アルバイト・パート希望」
(33.3%)。正社員を希望する理由は、「雇用が安定しているから」が66.9%
(前年比10.4ポイント増)で最多。リスキリング(学び直し)を必要と感じて
いる人は59.4%、理由は「収入を増やす」(58.1%)、「仕事の幅を広げたい」
(56.2%)など。
https://www.mynavi.jp/news/2022/09/post_34956.html

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【法令】
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●労働関係法令一覧(2022年8月公布分)
https://www.jil.go.jp/kokunai/mm/hourei/202208.html

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【イベント】
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●10月は「高年齢者就業支援月間」/JEED

 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は、10月の「高年齢者就業支援月間」
において、高年齢者雇用への関心と理解を一層深めてもらうため、厚生労働省などと
連携してさまざまな啓発活動を行っている。同月間では「生涯現役社会の実現に
向けた地域ワークショップ」、「生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム」
などを行う。
(ワークショップ)
https://www.jeed.go.jp/elderly/activity/activity04.html
(シンポジウム)
https://www.jeed.go.jp/elderly/activity/symposium.html

●労働セミナー「~不妊退職を防ぐ~不妊治療と仕事の両立をサポートできる職場づくり」/東京都労働相談情報センター・東京都立大学

 東京都労働相談情報センターと東京都立大学は10月12、13日、労働セミナー
「~不妊退職を防ぐ~不妊治療と仕事の両立をサポートできる職場づくり」を
オンラインで開催する(ライブ配信)。不妊治療と仕事を取り巻く現状や
両立支援策について詳しく解説する。受講無料。定員75名。
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/list/ct_15/pg_2/

●「ここから私を再起動!夢を叶えるキャリアデザイン講座~何歳からでも、やり直せる!幸せな転機のつくり方~」/日本女性学習財団

 日本女性学習財団は10月15日、「ここから私を再起動!夢を叶えるキャリア
デザイン講座~何歳からでも、やり直せる!幸せな転機のつくり方~」を
オンラインで開催する。「キャリアデザイン」をテーマに、心理学アプローチや
実践手法を活用して「未来をつくる力」を高め、自分らしい幸せな人生への
手がかりを見つける。参加費1,500円、定員30名(先着順)。
https://jawe221015.peatix.com