女性の労働市場参加増加

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2002年12月

サンパウロ州立データ分析システムは、労働省年間社会情報報告書を基にして、サンパウロ州の89年と2000年の11年間の雇用情勢を分析して、 この期間に公式契約市場から54万5.000人が解雇され、36万1.000人が採用されて、正式市場の雇用は減少したが、解雇は男性、特に年齢の低い労働者に多く、雇用された大部分は、40歳以下の学歴の高い女性が占めたと言う結果を纏めた。女性の就労割合は表のように、工業と農畜産の就労が減少している。

女性の就労割合 89年 2000年
サービス部門の営業部 29.7 31.0
清掃、その他サービス 15.7 19.7
教師、通信技能者、弁護士 13.7 16.5
工業工員 21.8 13.6
商業従業員 7.1 10.6
科学、技術部門 4.3 5.0
役員、支配人 0.8 1.9
農畜産労働 1.7 1.4

出所:労働省

この期間に女性の役員、支配人は170.9%増加、商業従業員は69.3%増加している。教師、通信技能者、弁護士はこの期間に女性の就労が13万4.000人増加したが、男性は1万7.000人の増加に留まった。なおブラジル地理統計資料院(IBGE)のランダム調査は、10歳以上の就労人口の職種別就労割合を以下のように計算している。

  1992年(%) 2001年(%)
  男性 女性 平均 男性 女性
給料生活者 58.4 42.8 52.3 59.3 46.9 54.2
家事手伝い 0.6 16.2 6.7 0.8 18.0 7.8
自営 25.3 16.0 21.7 26.5 16.3 22.3
使用者 5.0 1.5 3.7 5.4 2.4 4.2
無給就労 8.5 13.5 10.5 5.7 9.8 7.4
自給自足用生産就労 1.8 9.9 4.9 2.0 6.5 3.8
自己使用建築に就労 0.3 0.1 0.2 0.3 0.1 0.2

出所:ブラジル地理統計資料院(IBGE)

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