ディスカッションペーパー 08-01
CACGsの運用と利用方法の検討
―「キャリア・インサイトD版」の利用記録の分析を通して―

平成20年2月15日

概要

本研究は、日本で最初のコンピュータによるキャリア・ガイダンスシステム(CACGs) 、「キャリア・インサイト D 版(データコレクション版)」の試験的な運用を通して収集されたデータを解析することによって、若年者を対象とした職業相談の現場でのシステムの利用方法や利用の実態を把握することを目的としています。D版は、各施設のパソコンに配置されたキャリア・インサイトの利用者のデータをインターネット回線によって一箇所に集約することにより、開発者、管理者、利用者にとっての利便性を高めたシステムです。

平成 17年4月から平成 18年8月までに収集されたデータを分析したところ、9割程度が能力評価、興味評価を利用し、価値観評価、行動特性評価についても7割弱の利用者がおり、適性評価を中心とした利用方法が明らかとなりました。システム利用後の感想を回答する「ユーザープロファイリング」の分析では、特に学生、女性において評価が高く、また、システムの全体の興味深さや適性評価の機能については評価が高かったものの、適性と職業との照合や目標の明確化についてはまだ十分な評価が得られていないことがわかりました。この部分については相談担当者、キャリア・カウンセラーの支援が必要であることが示唆されました。

執筆担当者

松本 純平
統括研究員
室山 晴美
主任研究員

本文

入手方法等

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非売品です

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※本論文は、執筆者個人の責任で発表するものであり、労働政策研究・研修機構としての見解を示すものではありません。

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