深市:平均年収は全国でトップ

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2002年6月

中華英才網が2002年3月に、発表した全国大都市業種別の賃金調査結果によれば、年収水準が前10位の都市は、深、上海、北京、広州、天津、杭州、南京、成都、武漢、瀋陽の順となっているが、深市の1人当たり平均年収は50254元で、全国でトップとなっている。また、調査された334業種のうち、IT業が2001年では5.8%の上昇幅を実現し、57208元の平均年収で業種別トップとなっている。

今回の調査は2001年7月以降の賃金収入について行われたが、深市は全国トップレベルの年収水準を維持したものの、前回調査の1人当たり51790元より減少している。上海、北京、広州の年収水準はいずれも1人当たり43000元を超えている。天津は2001年調査時点の8位から5位に上昇しており、年収水準は1人当たり29627元から36117元に上昇し、上昇幅は21.9%である。

業種別にみると、IT業界の1人当たり年収が57208元でトップとなっている。また、職務別にみると、経営管理者の平均年収は63704元で最も高く、コンサルタントと証券アナリストはそれぞれ2位と3位になっている。プロジェクトマネジャーの平均年収は51587元で、2001年調査時点より15.5%減少した。他に上位10位に入った職務は、ITエンジニア、人的資源管理や教育訓練担当、マーケティング、セールスマン、研究開発者、法務担当などである。

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