開催報告:第17回北東アジア労働フォーラム(2019年11月29日開催)
労働時間とワーク・ライフ・バランス
概要
労働政策研究・研修機構(JILPT)は2019年11月29日、韓国ソウルで第17回北東アジア労働フォーラム(日中韓ワークショップ)を開催しました。本フォーラムは、労働政策研究・研修機構(JILPT)、中国労働社会保障科学研究院(CALSS)、韓国労働研究院(KLI)の日中韓3カ国の労働政策研究機関が共通するテーマに基づき、研究成果を持ち寄り、報告と討論を行うことによって、各国の労働政策研究に示唆を与え合うことを目的として、2002年から毎年開催しています。
今回のテーマは「労働時間とワーク・ライフ・バランス」です。
仕事の世界の変化に伴い、労働時間やワーク・ライフ・バランスのあり方も見直されつつあります。長時間労働を是とする価値観が改められた今日において、長時間労働を生じさせる社会構造を改善し、ワーク・ライフ・バランスを促進するため、実行力のある政策の検討が必要となっています。
今回のフォーラムでは、各国における労働時間の現状と課題、労働時間法制やワーク・ライフ・バランス実現のための取り組みに関する議論を通じて、今後の政策研究のあり方について意見交換を行いました。
- 日時:
- 2019年11月29日(金曜)
- 場所:
- プラザホテル(韓国・ソウル)
- 主催:
- 韓国 韓国労働研究院(KLI)
中国 中国労働社会保障科学研究院(CALSS)
日本 労働政策研究・研修機構(JILPT)
プログラム
開会あいさつ
- 9時30分~9時50分
- ペ・キュウシク KLI院長
王 俊 舫 CALSS副院長
樋口 美雄 JILPT理事長
第1セッション(座長:王 俊 舫 CALSS副院長)
- 9時50分~10時20分
- 「韓国の労働時間短縮:現状と課題」
キム・スンテク KLI先任研究委員 - 10時20分~10時50分
- 「現代日本における「働きすぎ」の所在 ―健康と家庭生活の観点から―」
高見 具広 JILPT副主任研究員 - 10時50分~11時00分
- 休憩
- 11時00分~11時30分
- 「プラットホーム労働における労働時間の問題」
曹 佳 CALSS補助研究員 - 11時30分~12時00分
- 討論
(コメンテーター:呉 学 殊 JILPT副統括研究員) - 12時00分~14時00分
- 昼食休憩
第2セッション(座長:樋口 美雄 JILPT理事長)
- 14時00分~14時30分
- 「中国の労働時間:法律の規定、現状および政策提案」
田 大 洲 CALSS補助研究員 - 14時30分~15時00分
- 「改正労働時間法制の意義と課題」
池添 邦弘 JILPT主任研究員 - 15時00分~15時30分
- 「労働時間とワーク・ライフ・バランス法制の現状と課題」
キム・グンジュ KLI研究委員 - 15時30分~16時00分
- 討論
(コメンテーター:田 大 洲 CALSS補助研究員) - 16時00分~16時20分
- 休憩
総括討論 (座長:ペ・キュウシク KLI院長)
- 16時20分~17時20分
- 各国2名の討論者によるディスカッション
閉会あいさつ
- 17時20分~17時30分
- 樋口 美雄 JILPT理事長
王 俊 舫 CALSS副院長
ペ・キュウシク KLI院長
令和2年4月10日掲載