連合系中央メーデー、4月28日に代々木公園で開催

2018年4月20日 調査部

[労使]

連合系メーデー(大会実行委員長=神津里季生・連合会長)の第89回中央大会は4月28日(土曜日)に東京・代々木公園で開催される。スローガンは「平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう! 働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!」。来賓あいさつは、加藤勝信・厚生労働大臣、小池百合子・東京都知事が行う方向で調整しており、今年は政党代表による来賓あいさつは行わないことにした。

働く側視点で「働くことを軸とする安心社会」の実現をアピール

中央大会では、賃金などの「底上げ・底支え」「格差是正」の流れの継続や、働く側の視点による働き方改革、長時間労働の是正などを内容とする「働くことを軸とする安心社会」の実現をめざすことのほか、キャンペーンとして運動している「クラシノソコアゲ応援団! RENGOキャンペーン」と連動した社会的うねりを呼び起こす運動の展開、労働福祉団体やNGO・NPOとの連携強化などを基本方針とする。

式典では、神津大会実行委員長のあいさつ、来賓あいさつなどのほか、大学生による「私の訴え」のスピーチ、被災地からのアピールも予定されている。政党代表が来賓あいさつしない式典となるのは、東日本大震災が発生し、内容を縮小して開催した2011年以来7年ぶりとなる。

採択するメーデー宣言では、東日本大震災の発生から7年、熊本県を中心とした九州地震から2年が経過したが、いまなお不自由な生活を強いられている人も多いことから、震災を風化させず、被災者に寄り添い、被災地の復興・創生に向けた継続的かつ幅広い運動を展開していくことを盛り込む。

また、春季生活闘争における「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みを社会全体に波及させていくことや、真に働く者のための「働き方改革」の実現、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成などすべての人が平和と人権を守り、豊かさを享受できる世界をめざすことに加え、健全な民主主義を取り戻すことなどをうたう予定だ。

今年は、中央ステージの配置場所を変更するなどの工夫をこらす。ステージが会場の中央に置かれ、参加者がステージを360度の方向から取り囲む配置とする。

式典前の結集デモは、約2,000人の参加を予定している。