傘下の流通系労組でベア回答相次ぐ/UAゼンセン

(2014年3月12日 調査・解析部)

[労使]

UAゼンセンの2014賃金闘争で、ベア回答が相次いでいる。ローソンユニオンが3月10日にベア相当額3,000円(1%)、ケーズホールディングスユニオンが3月11日に、2,575円(1.04%)の賃金引上げ(ベア)などを獲得した。

UAゼンセンはわが国最大の産別組織(逢見直人会長、約145万人)。今春闘は、一人平均賃上げ(ベア)1%以上(対所定内賃金)または2,500円以上を、全加盟組合の統一基準に据えて臨んでいる。

ベア3,000円含む満額回答で妥結/ローソン

UAゼンセンが明らかにしたところによると、コンビニエンスストアをフランチャイズチェーン展開する、株式会社ローソンの「ローソンユニオン」(流通部門)は10日、一人平均賃上げで7,500円(2.22%)(うちベア相当分は3,000円(1%))を要求し、満額回答で妥結した(30歳大卒の現行水準は32万7,000円)。

同社のベア実施は、2002年以来、12年ぶりとなる(会社側発表:PDF新しいウィンドウ に基づく)。

短時間組合員も23.1円の賃上げ/ケーズホールディングス

また、家電製品の販売等を手掛ける株式会社ケーズホールディングス(約1万4,320人、うち臨時約7,810人)の「ケーズホールディングスユニオン」(流通部門)は11日、正社員組合員について、賃金体系維持原資として4,925円(1.99%)、賃金引上げ分(ベア)として2,575円(1.04%)の、合わせて一人平均7,500円(3.03%)を獲得(30歳大卒の現行水準は24万1,760円)。また、短時間組合員についても、23.1円(2.01%)の賃上げ回答を引き出した。

さらに、関西圏を中心とするスーパーマーケット・株式会社万代の「万代ユニオン」(流通部門)は11日、正社員組合員について、賃金体系維持原資5,268円(1.91%)、賃金引上げ分(ベア含む)2,500円(0.91%)の、合わせて一人平均7,768円(2.82%)で妥結した(30歳大卒の現行水準は27万3,000円)。

第6回戦術委員会確認事項/金属労協新しいウィンドウ