時間給1%か10円超の賃上げを/連合が初のパート統一賃上げ要求

(調査・解析部)

[労使]

連合は19日、中央闘争委員会を開き、「2006春季生活闘争当面の方針(その2)」を確認した。実質的な賃上げとなる「賃金改善」を積極的に求める基本方針を決定。初のパート労働者の統一賃上げ要求となる時間給1%か10円以上の引き上げ目標も設定した。

連合は今春闘で初めて「パート共闘連絡会議」を立ち上げた。エントリーした21産別が均等待遇の法制化や組織化などの課題に通年的に取り組むことになっている。このうち、サービス・流通連合やUIゼンセン同盟などの13産別は、「2006パート共闘会議」として今春闘で賃上げ・労働条件改善をめざす。

パート共闘会議は、横断的な統一目標を掲げて、労使交渉などでパート労働者の均等・均衡待遇の実現をめざすことが狙い。同一価値労働同一賃金を基本とする人事・賃金制度づくりや、一般労働者の時間あたり賃金を考慮した時給の改善などを提起している。

具体的には、時間給の1%か10円以上の引き上げ目標のほか、企業内最低賃金の時間給協定化や地域別最賃の改善、一時金、退職金制度の整備、年次有給休暇の付与日数の見直し、雇用転換制度の創設、組合員範囲の見直しなど多岐に渡る取り組みの目安を設定している。