(1)コミュニティ・ユニオンは、紛争に巻き込まれた労働者の慰め役を担っている。
紛争を抱えている労働者は、どうすればいいのか分からず、自分の主張が認められないことに対する焦燥感や虚脱感を持っている。その時に、親身になって相談に応じるユニオンの存在そのものに対して、多くの労働者は「ありがたい」「救われた」との感謝の意を表し、紛争当事者は沈着に紛争解決に向かうことができる。このような機能を担う機関は他にはなかなか見当たらない。もちろん、解決能力は高い。
(2)コミュニティ・ユニオンは、労働者の尊厳を取り戻し、紛争当該労働者が再び仕事に戻り、頑張ろうとする蘇生力を与えている。
労働者は自分の主張がユニオンにより認められ、納得のいく形で紛争が解決すれば、意欲を持って次の仕事に取り組んでいくことができる。
(3)コミュニティ・ユニオンは団交の際に紛争の発生につながった会社の人事・労務管理・コミュニケーションの問題を指摘する。
会社が指摘を前向きにとらえることが出来れば、人事・労務管理・コミュニケーションの改善、紛争の予防にもつながるだけではなく、労働者の労働意欲を高めることにもつながる。
(4)どの企業・組織も少なからぬ労働紛争の種をもっている。
企業は、企業内労働紛争をもっぱら抑え込むべき回避の対象とみなさず、働き甲斐のあるよりよい職場環境を作るきっかけと前向きにとらえてもいいのではないか。コミュニティ・ユニオンは、企業の外から、そのような機会を提供しているといえる。