労働政策研究報告書No.75
働き方の多様化とセーフティネット
―能力開発とワークライフバランスに着目して―
概要
近年、日本の労働市場では、雇用・就業形態の多様化が進んでいます。こうしたなか、所得をえるための機会としてだけでなく、キャリア形成やワークライフバランスを確保した働き方を実現するために必要なセーフティネットを、労働者が自分で用意したり、企業や社会が提供するものを十分に利用できているのか。また、それぞれのセーフティネットは近年の雇用・就業形態の変化に対応したものなのか。セーフティネットの現状を正確に把握することは、今後の雇用政策の立案において不可欠な研究課題です。
当機構では、プロジェクト研究「我が国における雇用戦略の在り方に関する研究」のサブテーマとして、「働き方とセーフティネットに関する研究」を実施しました。この研究の予備的な分析結果については、『日本人の働き方とセーフティネットに関する研究(資料シリーズNo. 14)』として当機構から既に公表されていますが、最終分析結果をとりまとめたのが本報告書です。本報告書では、能力開発機会や法的知識の程度に加えて、ワークライフバランスや働き方の自律性についても分析しています。その上で、働く人々の生活と雇用の安定や、円滑なキャリア形成を実現するためのセーフティネットのあり方について、政策的な課題を整理しています。
本文
- 労働政策研究報告書No.75 サマリー(PDF:329KB)
- 労働政策研究報告書No.75 全文(PDF:2.6MB)
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研究期間
平成17 ~ 18年度
執筆担当者
- 佐藤 博樹
- 労働政策研究・研修機構 特別研究員,東京大学社会科学研究所 教授
- 原 ひろみ
- 労働政策研究・研修機構 研究員
- 高橋 康二
- 麗澤大学外国語学部 非常勤講師,
東京大学大学院人文社会系研究科(社会学)博士課程 - 佐野 嘉秀
- 東京大学社会科学研究所 客員助教授
- 本多 則惠
- 厚生労働省大臣官房総務課・情報公開文書室長
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