ハンガリー/2006年上半期の雇用及び賃金の動向

カテゴリー:雇用・失業問題統計

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  • 国別労働トピック:2006年10月

2006年上半期の国内労働者数(民間企業(従業員5人以上)及び公務部門)は278万6000人(前年同期比0.1%増)となった。公務部門が前年同期比で1.4%減となった一方、民間部門は0.3%増となった。また、業種別で最も労働者が増加したのは機械製造で前年同期比1.6%増、次いで金属製品1.3%増となっている。最も減少幅の大きい業種は鉱業で10.6%減、次いで繊維・皮革製品9.6%減となっている。なお製造業全体では1.9%減である。その他、農林水産業3.9%減、電力・ガス・水道3.4%減などとなっている。

同上半期の賃金の動向は、フルタイム労働者の平均賃金(月額、グロス)は16万8200フォリント(前年同期比7.2%増)。民間部門は15万5100フォリント(同7.8%増)、公務部門は20万700フォリント(同6.5%増)となっている。公的部門が民間に対し高賃金となっている理由としては、高卒又は大卒の割合が公務部門(42%)が民間(14%)より高いこと、さらに公務部門の労働者に1月に支給される追加給の存在があげられる。

業種別では、鉱業が最も大きく前年同期比15.4%増、次いで繊維・皮革製品12.6%増となっている。この両業種は上述のとおり労働者の減少が大きい業種でもある。なお、最も上昇幅が少なかった業種は食料品製造で4.5%増であった。

一方、賃金の手取額(ネット)は11万700フォリント(同8.1%増)となっている。前年同期比では民間部門の8.6%増に対し公務部門は7.5%増となっている。また、ホワイトカラー14万4800フォリントに対しブルーカラー8万800フォリントとなっている。

出所

  • 委託調査員報告

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