使用者のCPF掛金支払い不履行が増加
経済成長の減速で打撃を受けるシンガポール企業が増えるなか、中央積立基金(CPF)への掛金支払いを怠る使用者が増えている。不履行率は2000年第4四半期の0.69%から2001年第1四半期の0.79%まで上昇した。
この支払い不履行率は2カ月連続で支払いを怠っている使用者の割合であり、企業業績の変化を示すものといえる。キャッシュフローに問題がある結果、従業員のCPF口座への支払いが遅れている可能性がある。ただ、過去最高の不履行率1.72%を記録した1998年第1四半期よりはまだ低い。
支払い不履行率が最も高い部門は運輸と通信。同部門の使用者の約1.17%が1~3月のCPF支払いを延滞した。ついで建設1.13%、製造業0.79%、金融・ビジネスサービス0.76%、商業0.71%となっている。
2001年8月 シンガポールの記事一覧
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