キヤノン社がハノイでプリンター生産開始予定

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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2001年3月上旬、キヤノン社が、6500万ドルを費やしてハノイ市のタンロン工業団地にバブルジェット・プリンター工場を建設する契約を結んだ。これは、ベトナムにおける同社初のプロジェクトで、同社の江村祐輔常務取締役はチャン・スアン・ザー計画投資大臣に、同社の最近のプロジェクトの中で最大規模かつ最重要のプロジェクトであると語った。江村常務取締役は、ベトナムの明るい将来と勤勉で聡明な労働力を雇用できることを確信していると述べ、3月中旬までに投資許可証発行を開発投資省に申請する予定であるとした。このプロジェクトは、6月に着工し、2002年4月に生産開始する。

2000人の雇用が見込まれ、毎月60万台を生産、廃棄物はリサイクルされる。江村常務取締役は、プリンターは全て輸出されると語っている。しかし、計画投資省職員によると、その一部を国内で販売することを許可される可能性がある。同プロジェクトは、ハイテク産業の「特別推奨投資プロジェクト」に分類されるため、投資許可証を登録制によって得ることになる。2000年8月に施行された、改正外国投資法施行に関する政令24号は、投資許可は、登録制あるいは認可制によるとしている。しかし、法律家によれば、より迅速で、手続きが簡略な登録制に人気が集まっている。

キヤノン社は、住友系の会社が合弁で出資しているタンロン工業団地で操業する4件目のプロジェクトとなる。他の3件も日本企業が出資した。計画投資省の統計によると、日本の投資家は、外国投資家の中で、計画された投資プロジェクトを実行するという点で、最も成功している。日本からは、1988年以来、260億ドルの投資が行われている。

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