失業保険、経済回復まで実施延期
労働社会福祉省は11月10日、失業保険の実施を2年間延期することを発表した。経済がまだ回復途中であることを考慮に入れ、2001年から施行される予定だったこの政策を延期することになった。労使ともに、予定されている失業保険の負担額を支払う準備ができていないように見えることも、延期の一要因となっている。
ILOからも、タイの経済成長率が目標を下回ったことから、制度の実施を遅らせるべきではないかとの提案がなされていた。同省は ILOとの合同研究を行って、失業保険の実施後の効率的な運営を目指している。
社会保障局のソムチャイ事務局長は、「個人的な意見ではあるが、失業保険制度よりも、雇用確保制度のような、今ある雇用を維持していこうという制度の方が現実的なのではないか」と話している。
2001年2月 タイの記事一覧
- 性「産業」労働者、正当な労働者の権利を求める
- TPI更生計画に対して従業員ストライキ
- 公務員年金、2002年より運用先が選択可能に
- 失業保険、経済回復まで実施延期