公務員給与体系、見直しへ
公務員局(PSD)は2000年4月21日、公務員の給与体系、「国家報酬制度(National Remuneration System: NRS)」をいくつかの点で修正することに合意した。NRSについては、官公労連(Cuepacs)が「悪用」の横行をかねてより訴えていた。
PSDとCuepacsは、2000年4月20~21日に開催された全国共同審議会 (National Joint Council)で NRSの改正問題を議論し、Cuepacsは改革を実現する具体策について包括的な提案を1カ月以内に PSDに提出することを決定した。提案には公務員の査定方式を省庁別に変更する案が盛り込まれる見通しである。
PSDのサムスディン局長によると、再検討項目のなかで最も重要なのは、成績のよかった者にたいする昇給決定の方法である。Cuepacsとマレーシア労働組合会議(MTUC)の主張では、上司による部下の査定に公正を欠くケースが少なくない。局長によると、現在の査定システムは原理的には問題ないが、その有効性は上司が部下をどのように評価するかにかかっている。
NRSは、特に成績のよい職員に特別報酬を与える目的で1992年に導入された。NRSのもとでは、すべての省庁職員のうち上位2%が成績優秀者として、ボーナス1カ月分、通常の2倍の年間昇給率、などが与えられる。次の3%の成績優秀者にはボーナス0.5カ月分と通常の2倍の年間昇給率が与えられる。職員の90%は通常通りの昇給を受ける。
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