デジタル給与、初の支給 ソフトバンク系10社
ソフトバンクとグループ会社の計10社は25日、給与の一部をデジタルマネーで受け取れる「デジタル払い」で従業員に賃金を支給した。国内初の取り組み。希望した従業員が、同社系のスマホ決済アプリ「Pay Pay(ペイペイ)」で受け取った。今後、一般企業でもデジタル払いができる環境を整え、「経済圏」拡大を加速する。
デジタル給与払いは2023年4月に解禁。厚生労働省は先月9日、第1号取り扱い事業者としてペイペイの運営会社を指定していた。同社には同日以降、300社超から導入に向けた問い合わせなどが寄せられたという。
ソフトバンクの40代女性社員は「(アプリへの)チャージの手間がなくなった」と喜ぶ。自ら設定した5万円の入金を確認し、職場の自動販売機で早速飲料を購入した。3万円を夫に送り、残りは買い物に使う。初めてのため、ペイペイでの受取上限額20万円に対して設定額は控えめにしたが、「すぐに増額するかもしれない」と話した。
デジタル払いの事業者として、他に楽天グループ系などの3社も厚労省に申請している。
(時事通信)
2024年9月25日