講師プロフィール 第127回労働政策フォーラム(2023年9月23日-27日)オンライン開催
企業で働く人の社会貢献活動と生涯キャリア

講演者(登壇順)

稲葉 陽二(いなば・ようじ) 元 日本大学 法学部 教授

1949年東京生まれ。京大経済学部卒、スタンフォード大学ビジネススクール公企業経営コース修了(MBA)、筑波大学で政治学の辻中豊先生の指導で博士(学術)。5年毎に廃止論がでる政府系金融機関に30年間勤務。53歳で退職後、日本大学法学部教授(日本経済論)、17年間勤務し2020年コロナ禍のなかで退職。現在日大大学院法学研究科非常勤講師のほか金融機関勤務時代から始めた社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)研究の知識を生かして、この研究領域の「地域猫」的扱いでボランティア活動。

小野 晶子(おの・あきこ) 労働政策研究・研修機構 統括研究員

1968年生まれ。民間企業を経て大学院修了後、2003年日本労働研究機構(現JILPT)に入職。専門は労働経済学。非正規雇用(パート、派遣労働等)、NPO、ボランティアといった多様な働き方、生涯キャリアの研究。労働政策審議会雇用対策基本問題部会、同労働力需給制度部会委員、東京都公益認定等審議会委員他。近著は『企業で働く人のボランティアと社会貢献活動─パラレルキャリアの可能性─』(労働政策研究報告書No.225、2023年)。

田中 豊(たなか・ゆたか) 
花王株式会社 人財戦略部門 キャリア開発部 マネジャー(ライフキャリア担当)

1990年より花王株式会社で人事・人財開発業務に従事。本社の他、工場・研究所やグループ会社などで経験を積み、現在は本社 人財戦略部門 キャリア開発部マネジャー(ライフキャリア担当)兼キャリアコーディネーター(人事異動・能力開発担当)。新任マネジャー研修や小学校での"手洗い講座"などにも登壇。国家資格キャリアコンサルタント。社内外でライフキャリアやライフシフト関連の活動を展開中。

手塚 明美(てづか・あけみ) 認定NPO法人 藤沢市民活動推進機構 理事長

大学卒業後、住宅メーカー設計部に所属。地域活動や社会教育活動に継続的に参加。1998年NPOの支援を通じたまちづくり団体を設立。現在、神奈川県のみならず非営利組織の経営や運営に関する支援を中心に、人材育成支援組織や財政的支援のための財団の設立にかかわる。教育活動として大学等の講師を務める。また、大規模自然災害復興支援にも長くかかわり、2022年には神奈川県災害復興支援団体を設立した。1951年群馬県高崎市生まれ、神奈川県藤沢市在住。

本田 恭助(ほんだ・きょうすけ) 一般社団法人 シニア社会学会 運営委員

1957年生まれ。1980年花王株式会社(当時花王石鹸)に入社。一貫してマーケティング畑(商品開発、広告媒体、ブランドコミュニケーション、アジア事業推進)。2017年に60歳定年退職後再雇用を選択、予てより興味関心があった「社会課題解決で役に立ちたい」との思いだけで、NPOの予備知識なく日本NPOセンターへの出向を選択。全くの異分野かつ組織規模が大きく異なるNPO法人で企業出身シニアである自分がどうしたら貢献できるのか、心が折れる寸前まで四苦八苦しながら試行錯誤。さまざまな気づき、学びがあり、これまでの経験とそれらを活かす領域を発見し、貢献することができた。後進のためのNPOへのソフトランディングカリキュラムを作成、実施。2022年10月に5年間の再雇用契約を満了と同時に出向契約も満了し、次の発展的ステップとして現職に従事。