時代の流れをつかむ

村田 善郎

全高島屋労働組合連合会新しいウィンドウ会長/
高島屋労働組合新しいウィンドウ中央執行委員長

「メールマガジン労働情報」が本日で500号となることを、まずもってお祝い申し上げます。

寄稿依頼を頂いて、あらためて幅広い分野で多くの読者のみなさんに読まれていることを知りました。私事ですが、日ごろより購読させていただき、挨拶や講演など様々な場面での情報源としていることはもとより、時代の流れをつかむ上での重要な気づきを与えていただけることにも感謝しております。

企業内労働組合という立場で活動をしていると、会社の常識が社会の非常識になっていることにすら気がつかないことも多々あります。そのような中で、社会の動きをつかみ、起きている事象、労働者の意識の変化など大変参考にさせていただいております。当労組でも、日常の職場区活動はもとより、定期的な全組合員意識調査と上部団体である日本サービス流通連合(JSD)の意識調査などを対比・活用しながら、従業員や現場の実態や意識を正確に把握することに努めています。また一方で、インターネットが幅広くグローバルなレベルでの情報収集の重要なツールであることは間違いありません。

「メールマガジン労働情報」は、重要な記事がまさに新聞のリードのように簡潔にまとめられ、関連資料がリンクされていることで、時間的余裕にあわせて活用できるところが助かっています。これにより必要なニュースや資料に関する検索の手間が省かれる効果は大です。席について仕事をする機会が少ない現職では、落ち着いて情報整理をする暇さえ無いことも常ですが、そのようなときに「メールマガジン労働情報」の見出しと関連リンクは大変役立っております。また、統計や動向、イベントなど記事の分類見出しが付けられているのも、わかりやすく便利です。

編集部の方々は定期配信に大変ご苦労されていると思いますので、注文点や改善点など申し上げるどころか、今後もバランス良く記事の分野に配慮頂きながら、週2回の配信というタイミングで適切な情報提供をいただけることを希望いたします。あえて申し上げれば(本当にあえてですが・・・)、2回の発行内容もしくは発刊時期に変化をつけてみるのも一考かもしれません(新聞等にある「今月の動き」や「週間を振り返って」など)。また新聞で報道されているレベルのものは割り切って一切載せない、むしろ労働情報ならではの読者の気付きとなる現象や別世界の動向などに特化することもありかもしれません。しかし、その前に当方がこの有益な情報を十分に活用できているかが問題ですので、お聞き流しください。

勝手なことを申し上げましたが、今後とも、メールマガジンならではの特性を活かしながら私たちの重要な情報ツールとしてご配信いただけることを楽しみにしております。

(2009年1月)