講師プロフィール オンライン開催 第138回労働政策フォーラム(2025年3月13日) 労働市場の変化と人材育成─日独比較の考察─
講演者(敬称略・登壇順)
ゲアハルト・ボッシュ(Gerhard BOSCH) デュースブルグ=エッセン大学 社会学部 教授/労働・職業資格研究所(IAQ)上級教授
ケルンで経済学と社会学を学び、1977年にドルトムント大学で博士号、1991年にオスナブリュック大学で教授資格を取得。1993年よりデュースブルグ=エッセン大学社会学部教授。1993年から2006年までゲルゼンキルヒェンの労働・技術研究所副所長を務めた。2007年、デュースブルグ=エッセン大学に労働・職業資格研究所(IAQ)を設立し、2016年まで所長。以降、IAQで上級教授として勤務している。労働市場、職業訓練、労使関係、労働時間、賃金、社会保障を中心に研究しており、著書多数。国際比較研究も多い。また、OECD、欧州委員会、複数の連邦省庁の顧問を務める。
佐藤 厚(さとう・あつし) 法政大学 キャリアデザイン学部 教授/日本労使関係研究協会 会長
1990年法政大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)。日本労働研究機構(現、労働政策研究・研修機構)、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授を経て、2008年より現職。専門分野は産業社会学、人的資源管理論。主な著書(編共著含む)に、『仕事の社会学』(有斐閣, 2012年)、『業績管理の変容と人事管理』(ミネルヴァ書房, 2007年)、『キャリア社会学序説』(泉文堂, 2011年)、『組織のなかで人を育てる一企業内人材育成とキャリア形成の方法』(有斐閻, 2016年)、『日本の人材育成とキャリア形成―日英独比較』(中央経済社, 2022年)、『キャリア・スタディーズ』(日本労務協会マネジメントセンター, 2024年)などがある。
中村 天江(なかむら・あきえ) 連合総合生活開発研究所 主幹研究員
商学博士(一橋大学)。専門は人的資源管理論、「働くの未来」をテーマに調査研究・政策提言を行う。1999年リクルート入社、2009年リクルートワークス研究所に異動。2021年連合総研に転職し、「労働組合の未来」研究会を推進。2024年6月研究会報告書「労働組合の『未来』を創る ─理解・共感・参加を広げる16のアプローチ─」公表。2024年より法政大学、早稲田大学非常勤講師。
山内 麻理(やまうち・まり) 国際教養大学 客員教授
専門は雇用システムの多様化と国際比較、教育訓練制度やコーポレートガバナンスとの制度的補完性。カリフォルニア大学バークレー校 東アジア研究所、フランス国立労働経済社会研究所(LEST-CNRS)、ドイツ日本研究所で客員研究員。『雇用システムの多様化と国際的収斂:グローバル化への変容プロセス』(2013)が、労働関係図書優秀賞、日本労務学会学術賞を受賞、『欧州の雇用・教育制度と若者のキャリア形成:国境を越えた人材流動化と国際化への指針』(2019)が大学教育学会選書(JACUEセレクション)入賞。日本労務学会・学術賞審査委員、国際ビジネス研究学会・学会賞委員会委員などを歴任。教育と雇用の未来を考える会主宰。博士(商学)。
藤村 博之(ふじむら・ひろゆき) 労働政策研究・研修機構 理事長
京都大学助手、滋賀大学助教授、教授、1997年に法政大学経営学部教授、2004年同大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授を経て、2023年4月から現職。2007年度から4年間、法政大学キャリアセンター長を務め、学生のキャリア教育に尽力する。その際の基本方針は、日々の学びの中にこそキャリア教育はあるというものだった。講義やゼミ、課外活動がどのように将来の働く力に結びついているのかを明らかにした。専門は労使関係論、人材育成論。著書に『考える力を高めるキャリアデザイン入門』(編著、2021年)、『新しい人事労務管理[第7版]』(共著、2023年)、などがある。2019年から中央最低賃金審議会会長を務めている。京都大学博士(経済学)。