平均妥結額は1万8,167円、2年連続で1万8,000円台に
――厚生労働省「2026年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」
2026春闘における賃上げ等の状況
厚生労働省が7月31日に公表した「2026年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」によると、賃上げの平均妥結額は1万8,167円、平均賃上げ率は5.18%となった。平均妥結額は2年連続で1万8,000円台、賃上げ率は3年連続で5%台を記録した。
平均要求額は前年を268円上回る
集計したのは、妥結額などを把握できた資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企業428社。詳しくみると、平均要求額は1万9,806円で、前年(1万9,538円)より268円増。平均妥結額は1万8,167円で、前年(1万8,629円)より462円減少した。現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率の平均は5.18%で、前年(5.52%)を0.34ポイント下回った。
平均妥結額は昨年水準を下回ったものの、1万円台に乗るのは4年連続で、前年に続く1万8,000円台となった。賃上げ率が5%台となったのはこれで3年連続。
「金融・保険」「建設」「情報通信」では平均賃上げ率が6%超に
産業別にみると、平均妥結額は「情報通信」が2万5,684円で最も高く、次いで「金融・保険」(2万3,554円)、「建設」(2万2,879円)、「機械」(2万1,217円)、「造船」(2万1,123円)、「化学」(2万976円)、「精密機器」(2万572円)、「自動車」(1万9,500円)、「窯業」(1万8,911円)、「ゴム製品」(1万8,392円)、「その他製造」(1万8,226円)などの順となっている(図表)。
図表:産業別の平均妥結額と賃上げ率

画像クリックで拡大表示
(公表資料から編集部で作成)
賃上げ率をみると、「金融・保険」が6.48%で最も高く、以下、「建設」(6.45%)、「情報通信」(6.41%)、「精密機器」(5.97%)、「機械」(5.95%)、「電力・ガス」(5.72%)、「ゴム製品」(5.61%)、「化学」および「自動車」(ともに5.56%)、「窯業」(5.50%)、「造船」(5.48%)などと続く。
「金融・保険」の平均妥結額は前年比3,793円増と大幅アップ
前年と比べると、平均妥結額・賃上げ率ともに、最も増加したのは「金融・保険」で、それぞれ3,793円増・0.94ポイント増となっている。ほかでは、「ゴム製品」(2,790円増・0.69ポイント増)、「精密機器」(2,211円増・0.84ポイント増)などで大きく増加した。
一方、平均妥結額・賃上げ率が前年に及ばなかった産業もみられ、特に「運輸」(3,441円減・1.49ポイント減)、「鉄鋼」(2,986円減・1.16ポイント減)、「電気機器」(2,457円減・0.83ポイント減)などで減少幅が大きくなっている。
(調査部)
2026年10月号 2026春闘における賃上げ等の状況の記事一覧
- 国家公務員の給与改定について、昨年を上回る1万5,056円の引き上げを勧告 ――2026年度の人事院勧告
- 平均妥結額は1万8,167円、2年連続で1万8,000円台に ――厚生労働省「2026年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」
- 妥結額は3年連続で1万9,000円台、アップ率は3年連続の5%台に ――経団連の2026年春季労使交渉の大手企業業種別妥結結果
- 中小企業の平均妥結額は1万2,201円で、3年連続1万円台に ――経団連の2026年春季労使交渉の中小企業業種別妥結結果
- 平均97万6,043円で前年比3.12%増、3年連続で過去最高を更新 ――厚生労働省「2026年民間主要企業夏季一時金妥結状況」
- 大手企業の夏季賞与の平均妥結額は前年比約6万8,500円増の104万2,537円 ――経団連の2026年夏季賞与・一時金の大手企業業種別妥結状況


