会場からの質問
ジョブカフェ—若者の就職を支援するために—

開催日:平成16年9月17日

※無断転載を禁止します(文責:事務局)

会場からの質問

【質問者A】  ジョブカフェは都道府県単位でつくられていますが、例えば東京のジョブカフェに、神奈川県の若者が来るなど、他県の人を対象として受け入れているかどうかお伺いしたい。2点目は、メールで情報を流しているということですが、携帯電話に発信しているのか、パソコンなのでしょうか?

 それからもう1点だけ。これから地域が大事になってくると思いますが、地域には団塊世代の男性が数年後に定年を迎えて戻ってきます。この人たちは職業地図を持っていて職業紹介のコンシェルジュができる人も多いと思います。同時に、今、駅前の商店街はシャッターがおりて寂れています。そういう場所を借りて、大量の退職した人たちがコンシェルジュとして何かできないだろうかと考えています。またニートの人は、駅前の繁華街などをうろうろしているので、そういうところで、地域と地域のセンターとを結びつけていくようなことができたらいいと、地域に住んでいて思いますが、伊藤室長はどう思われますか?

【長倉】  最初の2つのご質問について、他県からの受け入れはしておりますが、残りについてはやっておりません。

【上野】  他県の方も登録させていただいております。8月は夏休みでしたので、UターンやIターンで、そういうケースが非常にありますので受け入れております。それから、まだ実際にはメール発信していないのですが(現在はダイレクトメール)、現在、ホームページを改定しており、携帯向けのメルマガを発信したいと考えております。

【川口】  他県から来られる方は、特に区別はしていません。また、携帯メールに発信しております。

【伊藤】  最後のご質問について、職業マップを持っているベテランと若手との交流の場の設定ということだと思いますが、最後に、今後の若年者雇用対策の展開の方向性を説明しようと思っているので、その中でも一言触れますが、結論としては、そのような発想で進めていきたいと思っています。

【質問者B】  ジョブカフェでのコンサルティングをハローワークの就職斡旋の場面とどう連携させているか、まだしていないか、その辺りをお伺いしたい。

【長倉】  埼玉では、同じフロアにハローワークがありますので、キャリアカウンセリングを受けた方で、ハローワークに紹介してほしいという場合は、全て出来るわけではありませんが、可能な限り担当カウンセラーが実際のハローワークの相談員に引き継ぐよう意識してやっております。よくあるケースは、カウンセラーがハローワークまで一緒について行き、話を聞くとか、検索の端末もありますので、そこで相談員が一緒に検索もするといったことです。ですので、ハローワークとはかなり一体化して連携していると思います。

【川口】  福岡も、ジョブカフェとハローワークが同じフロアにありますので、行き来は常に行っております。ただ、具体的に仕事を探す段階までいかない人も結構多く、そういう人は、コンサルティングをいろいろと積み重ねた結果、ようやく、それでは求人を探してみようかという段階でハローワークへ行くことになりますし、埼玉県と同じように、逆のケースで、コンサルティングが必要だということでハローワークからジョブカフェに紹介されるというケースもあります。コンサルタントがハローワークまでついていき引き継ぐのか、あるいは書類様式を持たせるだけなのかという点は、どちらが良いのか個別にコンサルタントが判断しています。なお引き継ぎの書類は様式があります。

【質問者C】  就職が決まったので励まして送り出した若者が、1カ月、2カ月したら、また来ているという状況が多いのですが、就職した後のフォローについて、何かしておられますか?

【長倉】  就職後のフォローまではしておりません。就職後に来所する人は、たいていカウンセリングやセミナーを通じて就職した後、まだ会社で元気にやっていますよ、という報告をしにくる人が結構います。

【小杉】  福岡の場合には、個人との接触が強くなると、後々まで連絡を取るケースはあるのではないですか?

【川口】  組織としては就職後のフォローまで取り組んでおりません。個人的に就職後も相談を受けているカウンセラーはいるのではないかと思いますが、あいにくそこは把握しておりません。

【上野】  私のところはヤングジョブスポットなので就職までお付き合いしないのですが、今、会員の見直しをやっており、電話などで連絡をとるのですが、その中で、就職したという報告や、就職したけど辞めてしまったということで、再び来所を勧めることはしております。追跡調査では、各アテンダントに会員を割り振り、その会員の情報は責任をもってフォローするようにしております。

【伊藤】  なにしろ、多くのジョブカフェでは、就職の実績がまだそれほど上がっておりませんので、少なくとも体系的に取り組んでいるところは殆どないのではないでしょうか。ただ、これから大きな課題になってくることは間違いないですね。