注目図書資料のご案内
【貧困と格差】

注目図書資料のご案内一覧

貧困と格差

貧困と格差は現代においても拡大しており、様々な要因や問題点をはらんでいます。 労働図書館が所蔵している「貧困と格差」に関する図書資料の一部をご紹介します。

『格差社会論』 佐藤 康仁, 熊沢 由美編著;前田 修也ほか著学生にオススメ!

同文舘出版 2019年3月発行 請求記号361.8 / kak

社会には様々な格差が存在する。本書は、具体的なデータを示しながら格差の起こる仕組みを丁寧に分りやすく解説。さらに日本だけでなく世界の格差も紹介し、情報格差など新たな格差の出現についても示唆している。

『貧困ガバナンス論 : 日本と英国』 山本 隆著

晃洋書房 2019年3月発行 請求記号368.2 / hin

本書は、貧困が深刻化する日本と英国に着目した政策研究書である。格差なき社会に近づくため、市民が貧困ガバナンスの構造を理解し、不利な立場の人々との連帯を強める必要性を説いている。

『アンダークラス : 新たな下層階級の出現』 橋本 健二著

筑摩書房 2018年12月発行 請求記号 361.85 / and

平均年収186万円。「アンダークラス」に属する人々はどのように生きているのか。本書は計量的なデータを用いながら、その構造と動態を明らかにする。そして「アンダークラス」の視点から社会を見直し、今後の日本を見据えるよう説く。

『格差社会と労働市場 : 貧困の固定化をどう回避するか』 樋口 美雄, 石井 加代子, 佐藤 一磨著

慶應義塾大学出版会 2018年3月発行 請求記号 366.021 / kak

日本における格差の拡大について、各種データを交え、主に追跡調査データを使って主因を解明。不平等の拡大と固定化を止めるための施策を、労働経済学の視点から分析する。

『貧困 = Poverty』 駒村 康平編著学生にオススメ!

ミネルヴァ書房 2018年2月発行 請求記号368.2 / hin

貧困問題が広く認識される中、貧困研究は多様化、高度に専門化が進み、その成果は分散化している傾向にある。貧困問題に横断的かつ多様な方法論でアプローチし、貧困研究を体系的に構築。研究者だけでなく、貧困問題に関心のある一般読者も研究の成果を理解できるようまとめている。

『ヒルビリー・エレジー : アメリカの繁栄から取り残された白人たち』 J. D. ヴァンス著

光文社 2017年3月発行 請求記号 361.8 / hir

アメリカにおける地方の白人労働者の不満と怒り、政治家への不信感は、繁栄から取り残され貧困が代々伝わることに起因しているのか。アメリカ白人労働者階級の家で育った著者自身の回想録として、アメリカ分断の深層に迫る。

『世襲格差社会 : 機会は不平等なのか』 橘木 俊詔, 参鍋 篤司著

中央公論新社 2016年5月発行 請求記号361.8 / ses

本書は、世襲と格差についての関連性を様々な事例を元に分析。歴史的な背景を通して、時代による世襲の変遷を解説する。併せて機会の格差について問い直している。世襲の存在を現代社会において見つめ直す一冊。

『下層化する女性たち : 労働と家庭からの排除と貧困』 小杉 礼子, 宮本 みち子編著

勁草書房 2015年8月発行 請求記号367.21 / kas

見えにくい女性の貧困。特に若い女性の貧困化に様々な角度から問題の焦点を当て、なおも貧困が増加し続けている社会へ支援政策の必要性を提起する。日本学術会議と当機構共同開催の「労働政策フォーラム」を元に書き下ろされた。

『21世紀の資本』 トマ・ピケティ著

みすず書房 2014年12月発行 請求記号331.82 / nij

格差は賃金だけでなく、富裕層の資本蓄積が格差拡大の原因であるとし、富の分配について資本への累進課税導入を提案した世界的ベストセラー本。本書に繋がる新作「Capital et Ideologie(資本とイデオロギー)」が2019年9月にフランスで発売されており、翻訳版が待たれる。

『「格差」の戦後史 : 階級社会日本の履歴書』 増補新版 橋本 健二著

河出書房新社 2013年12月発行 請求記号361.8 / kak

格差は決して新しい問題ではなく、歴史的背景やその時々の経済、政策により変化して現代に続いている。本書は、格差問題と戦後日本の歴史的背景との関連性を探り、戦後格差の構造と動態に関する資料、様々なデータを分析し格差の根拠を示す。


労働関係研究機関などが発表する成果物より

第37回「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート調査報告書」 第37回勤労者短観

連合総合生活開発研究所 2019年6月発行 請求記号E18.06 / kin / 37

生活困窮者・就労困難者の現状と各種支援策の効果に関する調査研究報告書 : 厚生労働省平成24年度社会福祉推進事業

連合総合生活開発研究所 2013年3月発行 請求記号E18.06 / sei

日本の不平等 : 格差社会の幻想と未来(労使関係の現状と展望に関する研究)

報告者:大竹文雄 労働政策研究・研修機構編 2006年1月発行 請求記号C60.81 / ros / 06-01

労働政策研究・研修機構の『貧困と格差』に関する成果

調査シリーズNo.192『子どものいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査2018(第5回子育て世帯全国調査)』

労働政策研究・研修機構 2019年10月発行 請求記号C60.81 / jir / 192


上記以外にも、労働図書館では労働関係の図書や調査研究成果を多数所蔵しています。
図書資料をお調べの際は当機構のデータベースをご利用ください。


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