注目図書資料のご案内
【外国人の労働】
外国人の労働
2017年10月末時点の外国人労働者数は120万人を超えた。人手不足が深刻な職場を外国人で補う構図が強まっているが、その実態や問題点とは。
いま話題のテーマに関し、労働図書館が所蔵している図書資料の一部をご紹介します。
『新移民時代 : 外国人労働者と共に生きる社会へ』西日本新聞社編
明石書店 2017年11月発行 請求記号334.41 / shi
留学生や実習生をめぐる問題、移民が交差するアジアや米国の現状、外国人材参入で変わる仕事場、外国人との共生を模索する地域のルポを通して、これからの移民時代を考える。
『外国人労働者をどう受け入れるか : 「安い労働力」から「戦力」へ』NHK取材班著
NHK出版 2017年8月発行 請求記号366.89 / gai
日本の深刻な“働き手不足”はもはや外国人労働者なくしては成り立たない。都合のいい「使い捨て」として働かされている外国人労働者の実態と、日本人の雇用が奪われるのではという懸念の声。これからの両者の「共存」のあり方について多角的な視点から考察する。
『誰が日本の労働力を支えるのか?』寺田知太,上田恵陶奈,岸浩稔,森井愛子著
東洋経済新報社 2017年4月発行 請求記号366.21 / dar
人口減少により、2030年までに700万人以上の労働力を失うことが確定している日本。その労働力不足について、企業と社会それぞれ視点から答えを探る。
『人口減少社会の雇用 : 若者・女性・高齢者・障害者・外国人労働者の雇用の未来は?』西川清之著
文眞堂 2015年4月発行 請求記号366.21 / jin
かつて人手不足の切り札と言われた「女性」「高齢者」「外国人労働者」は、バブル崩壊によって真っ先に雇用調整の矛先を向けられた。総人口の減少に伴い労働力人口、生産年齢人口も減り続けている日本は、今後どのような雇用政策をとるべきなのか。
『外国人労働者受け入れと日本社会 : 技能実習制度の展開とジレンマ』上林千恵子著
東京大学出版会 2015年3月発行 請求記号366.89 / gai
著者の20 年以上にわたる調査・研究成果を取りまとめた一冊。外国人労働者を受け入れるための技能実習制度について、その歴史的展開と実態、そして問題点を整理・分析する。
『外国人労働の法政策』早川智津子著
信山社出版 2008年7月発行 請求記号366.89 / gai
わが国における外国人労働の法政策について、入管法政策と労働法政策両面から考察、アメリカ法と比較した上で課題を明らかにし、日本法への提言を行う。
『移民の政治経済学』ジョージ・ボージャス著 ; 岩本正明訳
白水社 2017年12月発行 請求記号334.4 / imi
自らも移民である著者が移民をめぐる通説を根底から覆す。移民がもたらす経済的影響について、労働経済学の観点からまとめた移民論。
『移民政策研究』移民政策学会編
明石書店 定期刊行物 年1回発行
移民政策の学際的、実証的な研究を目的に創設された「移民政策学会」の研究論文誌。バックナンバーの特集記事は「日本における移民政策の課題と展望」「日本の留学生政策の再構築」「再生産労働を担う女性移民」など。
労働関係研究機関などが発表する成果物より
資料シリーズNo.153 『諸外国における外国人受け入れ制度の概要と影響をめぐる各種議論に関する調査』 労働政策研究・研修機構
2015年5月発行 請求記号C60.81 / jir / 153
『日本企業における留学生人材の活用と労働市場での位置づけ』 法政大学比較経済研究所
2016年3月発行 請求記号I08.08 / wor / 200
労働政策研究・研修機構の『外国人』に関する各種成果
上記以外にも、労働図書館では労働関係の図書や調査研究成果を多数所蔵しています。
図書資料をお調べの際は当機構のデータベースをご利用ください。