タイトル:分煙効果判定基準策定検討会報告書概要
発 表:平成14年6月7日(金)
担 当:厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室
電 話 03-5253-1111(内線2348,2396)
現在、分煙を実施する施設が増えているが、その形態は、様々である。
本検討会では、分煙効果の評価方法や今後の分煙のあり方等について検討を行い、
新しい分煙効果判定基準(別紙)を取りまとめた。
分煙効果をより高め、かつその効果を評価するためのまとめと今後の課題は以下の
通りである。
1)屋内に設置された現有の空気清浄機は、環境たばこ煙中の粒子状物質の除去につ
いては有効な機器があるが、ガス状成分の除去については不十分であるため、その
使用にあたっては、喫煙場所の換気に特段の配慮が必要である。
2)受動喫煙防止の観点からは、屋内に設置された喫煙場所の空気は屋外に排気する
方法を推進することが最も有効である。
3)受動喫煙防止及びきれいな空気環境を保持する観点から、環境たばこ煙成分をす
べて処理できる空気清浄機の機能強化が求められるが、現在においてたばこ煙成分
すべてを処理できるものはないのが現状であり、より有効なガス状物質を除去でき
る適切な機器の開発が今後の課題である。
4)環境たばこ煙の適切な指標となるガス状成分の除去率を定量できる手法を確立す
る必要がある。
分煙効果判定基準策定検討会報告書 平成14年6月
(目次)はじめに
1.受動喫煙の健康への影響
1 たばこ煙の成分
(1)タバコ葉と喫煙
(2)喫煙条件
(3)喫煙における化学物質群
(4)室内空気中の喫煙由来の化学物質濃度
2 受動喫煙の急性影響
3 受動喫煙の子どもへの影響
4 受動喫煙と生活習慣病
5 受動喫煙の精神・心理面への影響
参考文献
2.分煙対策の評価
1 評価の必要性
2 利用者の精神・心理面の評価
3 室内空気環境測定による評価
(1)室内空気汚染対策の原則
(2)室内空気汚染の4つの対策
(1)発生源を除去する方法
(2)発生源を無害化する方法
(3)空気清浄機等による汚染物質除去
(4)換気による方法
(5)まとめ
(3)評価のための測定項目の選定
参考文献
3.現在の基準
参考文献
4.新しい分煙効果の基準
1 有効な分煙の評価法について
● 判定条件1の場合
● 判定条件2の場合
参考資料 1.公共の場における環境たばこ煙(ETS)評価のための文献
参考資料 2.空気清浄機の性能評価に関する文献
参考資料 3.環境たばこ煙(ETS)評価のためのマーカーの条件に関する文献
参考資料 4.分煙効果判定のための記録用紙
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