大東建託、インドネシアから技術者採用へ 日本人と同待遇、現地大学で講座開設
時事通信によると、大東建託は21日、現場監督など施工管理を担う技術者の育成に向け、インドネシアの国立大学に専門講座を開設することで合意したと発表した。日本語や国家資格である1級建築施工管理技士の取得のための授業を実施。受講学生を対象に採用試験を行い、少なくとも5人を日本人と同待遇の正社員として採用し、2027年12月の入社を目指す。
大東建託が大学に専門講座を開設するのは初めて。建設業界では理系の技術者が不足しているほか、残業時間の上限が規制される「2024年問題」により、人手の確保が難しくなっている。同社は海外の現地大学と協力することで、優秀な人材を獲得につなげたい考えだ。
インドネシアにあるシンガプルバンサ・カラワン大学で来年8月から「大東建託専門講座」として開設する。同大学で日本語授業を選択する学生の中から1次選考を行い講座の受講者を決定する。その後、日本語能力試験2級(N2)の合格者から2次選考を実施し、実際に採用する学生を決める。
大東建託は既に、ウズベキスタンの大学から5人を採用している。記者会見した同社の竹内啓社長は「優秀な人材に国籍はない。(働く)チャンスをぜひ日本国内でつかんでほしい」と述べた。
(時事通信)
2024年11月21日