生命表

加工指標、基幹統計

実施機関

厚生労働省政策統括官付参事官付人口動態・保健社会統計室

目的

ある期間における死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。1歳未満は区分を細かくして計算される。

特に、0歳の平均余命である「平均寿命」は、死亡状況を集約したものとなっており、保健福祉水準を総合的に示す指標として広く活用されている。

概要

生命表には、

完全生命表、簡易生命表、都道府県別生命表、市区町村別生命表

の4種類がある。完全生命表と簡易生命表の作成年と基となる統計は、次のとおりである。

完全生命表と簡易生命表の作成年と基となる統計
  完全生命表(基幹統計) 簡易生命表(基幹統計)
作成年 5年ごと、国勢調査年 毎年
最新 平成22年完全生命表(第21回完全生命表)
平成24年5月31日発表
平成27年簡易生命表
平成27年7月28日発表
人口 国勢調査による日本人人口(確定数) 10月1日現在推計人口
死亡数 人口動態統計(確定数) 人口動態統計月報年計(概数)
出生数 人口動態統計(確定数) 人口動態統計月報年計(概数)

都道府県別生命表は、国勢調査年を含む前後3年間の人口動態統計(確定数)及び国勢調査による日本人人口(確定数)をもとに、都道府県別に5年ごとに作成される。最新のものは、平成22年都道府県別生命表である。都道府県別生命表に掲載されている全国値は、都道府県の値との比較の観点から、各都道府県と同様の方法で算出したもので、完全生命表の算出方法及び結果とは異なる。全国の死亡状況を表すものとしては、完全生命表を用いるのが適当である。

市区町村別生命表は、国勢調査年を含む前後3年間の人口動態統計(確定数)及び国勢調査による日本人人口(確定数)をもとに、市区町村別に5年ごとに作成される。平成12年(2000年)から5年ごとの作成となっている。最新のものは、平成22年市区町村別生命表である。市区町村別生命表に掲載されている全国値及び都道府県・指定都市の値は市区町村の値との比較の観点から、各市区町村と同様の方法で算出したもので、完全生命表及び都道府県別生命表の算出方法とは異なる。全国における死亡状況は完全生命表を、また、都道府県・指定都市における死亡状況は、都道府県別生命表を用いるのが適当である。市区町村別の死亡率の推定にあたっては、「ベイズ推定」を用いて死亡率の安定化が図られている。

沿革

完全生命表(基幹統計)は、明治24年~明治31年(1891~1898)の8年間を対象としたものが最初で、近年は国勢調査年を対象として5年ごとに作成されている。2010年を対象とする「第21回生命表」から「基幹統計」とされた。

簡易生命表(基幹統計)は、昭和23年(1948)から毎年作成されている。

都道府県別生命表 昭和40年(1965年)から5年ごとに作成されている。

(平成28年11月更新)