最近の統計調査結果から2006年12月
統計調査報告
景気動向指数 ―10月速報―
12月6日(水曜)内閣府発表
10月のDI(速報値)は先行指数は50.0%、一致指数は77.8%、遅行指数は0.0%となった。
国民経済計算 ―7―9月期・2次速報―
実質GDP(国内総生産)成長率(季調値)は前期比で0.2%(年率0.8%)。
GDP成長率の寄与度は、実質は国内需要(内需)が-0.2%、財貨・サービスの純輸出(外需)が0.4%となった。
図表1:国内総生産の前期比伸び率と内外需の実質寄与度(2次速報)
障害者の雇用状況 ―平成18年6月1日現在―
民間企業の障害者の実雇用率は1.52%。
企業短期経済観測調査(短観) ―12月―
全国大企業の業況判断D.I.(「良い」―「悪い」)は製造業で25(前期24、先行き22)と前回から1ポイント改善。非製造業は22(前期20、先行き20)。
雇用人員判断D.I.(「過剰」―「不足」)は、大企業全産業で-11(前期-8、先行き-13)。
図表2:大企業業況判断の推移
毎月勤労統計調査特別調査 ―平成18年―
規模5人未満の事業所における7月の月間きまって支給する現金給与額は190,749円で、前年比0.1%の減少(規模5人以上は同0.1%の減少)。
雇用動向調査 ―平成18年上半期―
延べ労働移動者は829万人(入職者418万人、離職者411万人)となり、入職率は9.6%、離職率は9.4%となった。
日本の将来推計人口 ―7平成18年12月推計―
中位推計によると、総人口は50年後の2055年に9,000万人を下回る8,993万人となる。
労働組合基礎調査 ―平成18年―
労働組合員数は1,004万1千人で、前年に比べ、9万8千人減(1.0%減)となり、 12年連続の減少。
推定組織率は18.2%と、前年の18.7%に比べ、0.5ポイントの低下。
賃金引上げ等の実態に関する調査 ―平成18年―
平成18年中に1人当たり平均賃金を引き上げる企業は77.5%(前年比4.0ポイントの上昇)、引き下げる企業割合は1.3%(同1.5ポイントの低下)。
賃金改定額(常用労働者数による加重平均)は4,341円、改定率は1.6%。それぞれ前年を上回った。
消費者物価指数 ―11月―
12月26日(火曜)総務省発表
消費者物価指数(平成17年=100)は100.1で、前年同月比0.3%の上昇。なお、12月の東京都区部は100.1で同0.3%の上昇。
平成18年平均の東京都区部の消費者物価指数は、前年比0.1%の上昇となった。
家計調査 ―11月―
12月26日(火曜)総務省発表
勤労者世帯の実収入は、前年同月比で実質1.7%の増加となった。
労働力調査 ―11月―
12月26日(火曜)総務省発表
一般職業紹介状況 ―11月―
完全失業率(季調値)は4.0%と、前月に比べ0.1ポイントの低下。男性は4.2%と、前月とに比べ0.1ポイントの低下、女性は3.7%と、前月に比べ0.1ポイントの低下。
完全失業者数は259万人と、前年同月比33万人の減少。
雇用者数(季調値)は、前月比4万人減の5,487万人。
有効求人倍率(季調値)は1.06倍と前月と同水準。
図表3:完全失業率と有効求人倍率の推移
職業紹介事業報告 ―平成17年度―
民営職業紹介事業所の新規求職申込件数は約178万件(対前年度比9.3%増)、求人数は約246万人(同34.6%増)、就職件数は約34万件(同14.6%増)。
労働者派遣事業報告 ―平成17年度―
年間の派遣労働者数は約255万人と対前年度比12.4%の増加。一般労働者派遣事業の派遣料(8時間換算)は同4.4%減の15,257円、特定労働者派遣事業の派遣料金(8時間換算)は同10.1%減の23,028円。
毎月勤労統計調査 ―11月速報―
現金給与総額(規模5人以上)は前年同月比0.2%減少。きまって支給する給与は前年同月比0.4%減少。
製造業の所定外労働時間(規模5人以上、季調値)は前月比0.8%増加。
鉱工業生産指数 ―11月速報―
12月28日(木曜)経済産業省発表
鉱工業生産指数(季調値)は前月比0.7%上昇。12月は上昇、1月は低下を予測。
研究会報告等
月例経済報告 ―12月―
景気は、消費に弱さがみられるものの、回復している。
- 企業収益は改善し、設備投資は増加している。(前月とかわらず)
- 雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられる。(前月とかわらず)
- 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。(前月とかわらず)
- 輸出は、横ばいとなっている。生産は、緩やかに増加している。(前月とかわらず)
月例労働経済報告 ―12月―
労働経済面をみると、完全失業率が高水準ながらも、低下傾向で推移し、賃金も緩やかに増加するなど、雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられる。(前月とかわらず)