統計情報Q&A:一般労働者、標準労働者

『ユースフル労働統計』で生涯賃金を求めている「一般労働者」、「標準労働者」とは何か教えてください。

  いずれも、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」で使われている用語です。

  「一般労働者」とは、「短時間労働者」以外の労働者をいいます。「短時間労働者」とは、1日の所定労働時間が一般の労働者よりも短い又は1日の所定労働時間が一般の労働者と同じでも1週の所定労働日数が一般の労働者よりも少ない労働者をいいます。

 また、「標準労働者」とは、学校卒業後直ちに企業に就職し、同一企業に継続勤務しているとみなされる労働者のことです。ただし、「標準労働者」にあてはまるかどうか調べているわけではなく、調査された年齢と勤続年数から推定されています。例えば、大学・大学院卒の労働者の場合、年齢から勤続年数を引いた数が22又は23である労働者が大学卒標準労働者とされています(大学院卒は除かれます。)。このような条件は学歴ごとに定められています。賃金構造基本統計調査の報告書(第1巻)をご覧ください。

※ここでいう労働者は、厳密には、常用労働者に該当する者です。常用労働者とは、次のいずれかに該当する労働者のことです。
期間を定めずに雇われている労働者
1か月を超える期間を定めて雇われている労働者
日々又は1か月以内の期間を定めて雇われている労働者のうち、
4月及び5月にそれぞれ18日以上雇用された労働者  
法人、団体、組合の代表又は執行機関である重役でも、業務執行権や代表権をもたず、工場長、部長などの役職にあって、一般労働者と同じ給与規則によって給与を受ける場合には、労働者とされています。また、家族従業者でも、他の労働者とほぼ同じように勤務し、同じような給与を受けている場合には、労働者とされています。