情報化の進展及び今後の社会動向への企業の対応に関する実態調査報告書(要約版)

2 情報化に伴う企業組織や仕事の編成上の変化

(1)企業組織や仕事の編成上生じた変化

情報化が進展することによって、企業内の組織や仕事の編成にどのような変化が生じているかを13項目のカテゴリーについてみると、図2のとおりとなる。

全体傾向を要約すると、従業員がコンピュータ端末を使用する頻度は高まり、業務が効率化される一方で、社員一人一人の職務範囲は広くなる。また組織については、各部門への情報の分散化が進み、部門間の連携の必要性が増し、相互依存が強まり、企業グループとしての統合度も強まる。一方、企業内の階層は少なくなり、意志決定のスピードは速くなると考えられている。

図2 情報化に伴う組織や仕事の変化
図2 グラフ画像、情報化に伴う組織や仕事の変化