相談件数の合計は1万8,277件で、メールでの相談は前年から増加
 ――連合の「なんでも労働相談ホットライン」2025年年間集計報告

連合運動

連合はこのほど、「なんでも労働相談ホットライン」の2025年年間集計報告をまとめた。電話やメールなどを通じた相談件数の合計は1万8,277件。前年と比べると712件減ったが、メールを通じた相談(1,962件)に限れば前年から80件増えた。ホームページではAIチャットボットが質問に返答する機能を備えているが、その返答数が前年から1,000件以上伸びて、2万2,333件となった。

AIチャットボットの返答機能も

「なんでも労働相談ホットライン」では、電話、連合本部ホームページ経由のメール、無料通信アプリの「LINE」(期間限定で実施)で相談を受け付けている。また、連合本部ホームページでは、労働相談AIチャットボット「ゆにぼ」に質問して返答を受け取る機能もある。

2025年の電話、メール、LINEを通しての相談件数の合計は1万8,277件で、前年と比べると712件の減少となった。それぞれの件数をみると、電話が1万5,503件(前年比769件減)、メールが1,962件(同80件増)、LINEが年間6回計11日間で812件(同23件減)となっている。

「ゆにぼ」の返答数は2万2,333件で、前年比1,366件増と1,000件以上の増加となった。

〔電話相談〕

40代以降の相談者が全体の約7割

相談方法別に集計結果をみていくと、電話相談は、男性からが45.0%、女性からが54.7%などという内訳となっている。

相談者の年代別では、10代が1.5%、20代が10.2%、30代が15.5%、40代が23.4%、50代が31.1%、60代が14.8%、70代が3.4%となっており、40代以降が全体の約7割を占める。

ほぼ半数が正社員からの相談

相談者の雇用形態別にみると、正社員が51.0%、パートタイマーが18.1%、アルバイトが6.1%、契約社員が5.5%、派遣社員が5.2%、嘱託社員(再雇用含む)が1.4%、臨時・非常勤職員が0.7%、その他が12.1%で、ほぼ半数が正社員となっている。

業種別にみると、「医療・福祉」が23.2%で最も割合が高く、次いで「サービス業(他に分類されないもの)」(20.4%)、「製造業」(12.4%)、「卸売・小売業」(10.0%)、「運輸業」(8.0%)の順で高い。2021年以降、この順位は変わっていない。

大項目でみると「差別等」が20%で最多

大項目での相談内容別にみると、パワハラ・嫌がらせやセクハラなどが該当する「差別等」が20.4%で最も割合が高く、次いで「労働契約関係」(13.9%)、「賃金関係」と「その他」(それぞれ11.8%)、「雇用関係」(10.9%)、「退職関係」(8.7%)、「労働時間関係」(8.5%)、「安全衛生関係」(5.0%)、「保険・税関係」(4.9%)、「労働組合関係」(4.1%)などの順となっている。

小項目でみると、「パワハラ・嫌がらせ」が18.2%で最も割合が高く、これに「雇用契約・就業規則」(10.0%)、「解雇・退職強要・契約打ち切り」(8.5%)、「退職金・退職手続き」(7.6%)、「年次有給休暇」(4.8%)と続く。

「20代」~「60代」ではいずれも「パワハラ・嫌がらせ」がトップ

年齢と相談内容(小項目)のクロス集計結果をみると、「10代」では「賃金未払」(17.6%)の割合が最も高く、「70代」では「解雇・退職強要・契約打ち切り」(14.5%)が最も高かった。「20代」~「60代」ではいずれも「パワハラ・嫌がらせ」が最も高く、「20代」が18.3%、「30代」が19.9%、「40代」が21.7%、「50代」が21.5%、「60代」が17.1%だった。

〔メール相談〕

メール相談になると30代以下の割合が高まる

メール相談についてみていくと、相談者の性別は、男性が40.4%、女性が57.6%など。

年代は、10代が3.0%、20代が22.7%、30代が25.7%、40代が23.7%、50代が18.3%、60代が5.8%、70代が0.9%となっており、電話相談に比べ、30代以下の割合が高い。

正社員に次いで多いのはアルバイト

雇用形態別にみると、正社員が56.0%、アルバイトが12.2%、パートタイマーが11.9%、契約社員が5.6%、派遣社員が5.1%、嘱託社員(再雇用含む)が1.7%、臨時・非常勤職員が1.3%、その他が6.2%で、メール相談では正社員に次いでアルバイトが多い。

業種別にみると、「医療・福祉」が18.9%で最も割合が高く、次いで「サービス業(他に分類されないもの)」(15.9%)、「製造業」(15.1%)、「卸売・小売業」(10.2%)、「飲食店、宿泊業」(7.2%)の順で高い。

メール相談も大項目では「差別等」が最多

大項目での相談内容別にみると、「差別等」が22.8%で最も割合が高く、「賃金関係」(16.0%)、「労働契約関係」(14.9%)、「労働時間関係」(13.3%)などと続く。「差別等」の割合が最も高いのはこれで6年連続。

小項目でみると、「パワハラ・嫌がらせ」(19.4%)、「雇用契約・就業規則」(11.6%)、「年次有給休暇」(6.7%)、「解雇・退職強要・契約打ち切り」(6.4%)、「不払い残業」(4.4%)などの順で高くなっている。

(調査部)

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