分野:家計、資産

家計調査

139 (実収入)

一般に言われる税込み収入のことであり,勤労や事業の対価としての現金収入(税込み)などを合計したもの及び当該世帯外から移転された収入である。預貯金引出、財産売却、保険金、借入金などのように、手元に現金が入るが,一方で資産の減少あるいは負債の増加を生じるものは「実収入」ではなく、「実収入以外の受取(繰入金を除く)」となる。

140 (実支出)

「消費支出」と「非消費支出」を合計した支出である。

141 (消費支出)

いわゆる生活費のことであり、原則として日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して支払った現金支出及びカード、商品券等を用いた支出である。仕送り金や贈与金等の移転的支出も含まれる。商品やサービスの購入と一体となって徴収される消費税、自動車取得税等も消費支出に含まれる。預貯金預け入れ、投資、資産購入、借金返済などのように、手元から現金が支出されるが、一方で資産の増加あるいは負債の減少を生じる支出は「消費支出」ではなく、「実支出以外の支出(繰越金を除く)」となる。
なお、リボルビング払いなどの分割払いやクレジットカードによる翌月一回払い・ボーナス一括払いで商品やサービスを購入した場合には借金をして購入したと考え、一旦、「消費支出」の該当項目に金額が計上される。その後の分割払いの2回目や3回目の支払をした場合や、クレジットカードによる翌月一回払い・ボーナス一括払いの銀行口座からの引き落としがあった場合の額は「実支出以外の支払(繰越金を除く)」に分類される。

142 (非消費支出)

原則として税金や社会保険料など、世帯の自由にならない支出のことである。

143 (可処分所得)

「実収入」から税金、社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額で、いわゆる手取り収入のことである。これにより購買力の強さを測ることができる。

144 (平均消費性向)

可処分所得に対する消費支出の割合(%)である。

平均消費性向=消費支出÷可処分所得×100%

《用語解説の情報は、報告書の内容をもとにJILPTで作成したものです。》