正規の職員・従業員、非正規の職員・従業員
 ―労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果から―

ちょっと気になるデータ

総務省統計局から2023年1月31日に労働力調査(基本集計)の2022年(令和4年)平均結果が公表された。この中から正規の職員・従業員、非正規の職員・従業員(注1)についての結果を紹介する。

2022年平均の役員を除く雇用者数は5,699万人、そのうち、正規の職員・従業員数は3,597万人で前年に比べ1万人の増加、非正規の職員・従業員は2,101万人で26万人の増加となった。男女別にみると、正規の職員・従業員では男性は2,348万人、女性は1,250万人、非正規の職員・従業員では男性は669万人、女性は1,432万人となっている。2013年以降(注2)の推移をみると正規の職員・従業員はおおむね増加している。非正規の職員・従業員は増加していたが2020年、2021年に減少となったあと、2022年は増加に転じた(図1)。

図1:正規の職員・従業員数、非正規の職員・従業員数の推移
画像:図1
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正規の職員・従業員の増減(前年差)について男女別の内訳をみると、女性の増加が多くなっている。直近の2022年における増減(前年差)をみると男性が14万人減、女性が16万人増となっている。非正規の職員・従業員についても女性の増加が多かったが、2022年は男性が16万人増、女性が10万人増となっている(図2)。

図2:正規の職員・従業員、非正規の職員・従業員の増減(前年差)の男女別内訳
画像:図2
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[注1] 役員を除く雇用者について、勤め先での呼称により「正規の職員・従業員」、「パート」、「アルバイト」、「労働者派遣事業所の派遣社員」、「契約社員」、「嘱託」、「その他」の7つに区分されており、「正規の職員・従業員」以外の6区分がまとめて「非正規の職員・従業員」として表章されている。

[注2] 2013年から雇用形態別の集計が開始されている(対前年増減の算出は2014年からとなる)。

(調査部 統計解析担当)