【四国】(四国経済連合会)
人手不足感は引き続き強い状況。ボーナスを引き上げる企業割合は前年度から低下

地域シンクタンク・モニター定例調査

四国の1~3月期の経済動向は、設備投資が堅調に推移しているほか、個人消費は回復が続いており、モニターの四国経済連合会は【横ばい】と判断。4~6月期は景気動向調査の結果をもとに【やや悪化】とした。雇用動向は、雇用調整実施中の企業割合が低水準にあることから、1~3月期実績、4~6月期見通しともに【横ばい】としている。人手不足感は引き続き強い状況。ボーナスを引き上げる企業割合は36%で、前年度の45%から9ポイント低下した。

<経済動向>

今期は総じて持ち直しの動き、来期は中東情勢の緊迫化で慎重な見方が広がる

1~3月期の四国経済は、生産で足踏みが続いているものの、設備投資が堅調に推移し、個人消費は全体として回復が続いている。

企業業績は引き続き好調に推移している。モニターが実施した「景気動向調査(3月調査)」の結果をみると、景気について「既に回復」または「回復傾向」とみる企業の割合は66%で、12月の前回調査(67%)から横ばいとなっている。

こうしたことからモニターは、1~3月期の地域経済の実績を「総じて持ち直しの動きがみられる」として【横ばい】と判断した。

同調査(6月調査)で現在の四国の景気が「既に回復」または「回復傾向」とみている企業の割合が49%で、前回の3月調査(66%)から大きく低下していることから、モニターは4~6月期の判断を【やや悪化】としている。

設備投資が堅調に推移しているほか、個人消費も全体として回復が続いているものの、中東情勢緊迫化の影響で、経営者の景況感に慎重な見方が広がっている。

<雇用動向>

引き続き強い人手不足感

「景気動向調査(3月調査)」によれば、四国に本社を置く企業で雇用調整を実施中の企業の割合は3%で、前回12月調査(1%)からやや上昇したものの、モニターは「引き続き良好な状況」として1~3月期の雇用動向を【横ばい】と判断した。

4~6月期の見通しについては、同調査(6月調査)の結果では雇用調整を実施中の企業の割合は前回の3月調査(3%)とほぼ変わらない2%となっている。また、人手の過不足の状況を「不足」または「やや不足」とする企業割合は6月調査において60%となっており、3月調査の66%から低下しているものの、人手不足感は引き続き強い状況にあることから、【横ばい】と判断した。

ベアを実施する理由は「人材の定着・確保を図るため」が9割弱

モニターが実施した調査によると、2026年度に「賃金の引き上げを実施」とした企業のうち、平均賃上げ率が3.0%以上の企業割合は56%となった。業種別にみると、製造業が67%、非製造業が49%。企業規模別にみると、大企業が79%、中堅企業が54%、中小企業で48%となっている。

また、2026年度にベースアップを実施する企業にその理由を尋ねたところ(複数回答)、「人材の定着・確保を図るため」(88%)が最も割合が高く、次いで「物価が上昇したため」(59%)、「他社が賃上げを実施したため」(33%)などとなった。

さらに、2026年度の賞与・一時金の「引上げ」を実施する企業割合は36%で、2025年度実績の45%から低下する一方で、「前年度の水準に据え置き」とする企業割合は60%と、前年度の52%から上昇した。「引下げ」を実施する企業割合は4%で、前年度の3%からわずかに上昇した。