年齢階級別にみた賃金
 ―賃金構造基本統計調査の結果から―

ちょっと気になるデータ

厚生労働省から2026年3月24日に令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の結果が公表された。この中から、年齢階級別にみた賃金(注1)の結果を紹介する。

一般労働者(注2)の賃金をみると、男女計で340.6千円(前年比3.1%増)、男性で373.4千円(同2.8%増)、女性で285.9千円(同3.9%増)となっている。

年齢階級(注3)とともに変化する賃金の状況を表す賃金カーブを作成してみると、男女とも年齢階級が上がるとともに賃金が増加し、男性では「55~59歳」で445.6千円、女性では「45歳~49歳」と「55歳~59歳」で305.7千円とそれぞれ最も高くなっている。各年齢階級の賃金について10年前(2015年)、20年前(2005年)と比較すると(注4)、どの年齢階級においても賃金は増加している(図表1)。

図表1:年齢階級別の賃金カーブ
画像:図表1

また、男性、女性、それぞれの「20歳~24歳」の賃金を100としてみると、2025年における最も高い賃金は男性では「55歳~59歳」で181.4、女性では「45歳~49歳」と「55歳~59歳」で127.6となっている。10年前、20年前と比較すると、男性ではカーブがフラットになり、またピークの年齢階級は2005年と2015年では「50歳~54歳」であったものが2025年では「55歳~59歳」となっている。女性についても2005年、2015年と比べて2025年のピークの値は小さくなっている(図表2)。

図表2:年齢階級別の賃金カーブ(20歳~24歳=100)
画像:図表2


[注1] 調査実施年6月分の所定内給与額の平均。所定内給与額とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与をいう。)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいう。

[注2] 常用労働者(次のいずれかに該当する労働者。①期間を定めずに雇われている労働者、②1か月以上の期間を定めて雇われている労働者)を「一般労働者」と「短時間労働者」に区分しており、「一般労働者」とは、「短時間労働者」に該当しない通常の所定労働時間・日数の労働者をいう。「短時間労働者」とは、同一事業所の一般の労働者より1日の所定労働時間が短い又は1日の所定労働時間が同じでも1週の所定労働日数が少ない労働者をいう。

[注3] 調査年により年齢階級区分が異なるため、2005年の「-19歳」と2015年及び2025年の「65歳以上」はJILPTにおいて労働者数ウェイトを用いて区分を統合して推計した値である(2005年は「-17歳」と「18-19歳」、2015年及び2025年は「65-69歳」と「70歳-」をそれぞれ統合して推計)。

[注4] 賃金構造基本統計調査では2018年以前は、調査対象産業「宿泊業,飲食サービス業」のうち「バー,キャバレー,ナイトクラブ」が除外されている。また、2020年から有効回答率を考慮した推計方法に変更されている。

(調査部 統計解析担当)