年次有給休暇の取得率
 ―就労条件総合調査の結果から―

ちょっと気になるデータ

厚生労働省から2025年12月19日に令和7(2025)年就労条件総合調査の結果が公表された。この中から、年次有給休暇に関する結果(注1)を紹介する。

2024年1年間(注2)に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数を除く。)は、労働者1人平均で18.1日、このうち労働者が取得した日数は労働者1人平均で12.1日、労働者1人平均取得率(取得日数計/付与日数計×100(%))は66.9%となっている。2015年以降の推移をみると、取得日数はおおむね増加、取得率は上昇している(図表1)。

図表1:年次有給休暇の取得状況の推移
画像:図表1

2024年の年次有給休暇の取得率について、産業別、性別にみると、男性では「電気・ガス・熱供給・水道業」が74.8%と最も高く、次いで「鉱業,採石業,砂利採取業」が73.3%、「製造業」が71.2%などとなっている。女性では「鉱業,採石業,砂利採取業」が80.9%と最も高く、「製造業」が78.7%、「サービス業(他に分類されないもの)」が77.9%などとこれに次ぐ。一方、「宿泊業,飲食サービス業」は男性44.8%、女性58.2%と男性女性いずれにおいても最も低くなっており、この他、男性では「複合サービス事業」が51.7%、「教育,学習支援業」が54.8%、女性では「生活関連サービス業,娯楽業」が64.8%、「教育,学習支援業」と「複合サービス事業」がそれぞれ65.5%と比較的低くなっている。また、どの産業においても女性の取得率が男性の取得率を上回っている(図表2)。

図表2:産業別にみた年次有給休暇の取得率(2024年)
画像:図表2


[注1] 期間を定めずに雇われている労働者よりパートタイム労働者(1日の所定労働時間が当該企業の一般の労働者より短い者、又は1日の所定労働時間が一般の労働者と同じであっても、1週の所定労働日数が少ない労働者)を除いた労働者についての結果である。また、2015年調査以降は「常用労働者が30人以上の民営法人」、日本標準産業分類(平成25年10月改定)に基づく16大産業が調査対象となっている。

[注2] 令和7(2025)年調査では、令和6年(又は令和5会計年度)1年間における年次有給休暇について調査されている。図表1に表章されている他の年についても同様に調査前年1年間の状況が調査されている。

(調査部 統計解析担当)