【福島】雇用動向は実績、見通しともに横ばい

地域シンクタンク・モニター定例調査

福島県の経済動向について、4~6月期は【横ばい】となったが、7~9月期は建築工事の設備投資で大幅な改善があり【やや好転】となった。雇用動向については、有効求人倍率など雇用指標の動きがわずかであることから、4~6月期、7~9月期のいずれも【横ばい】となっている。

<経済動向>

設備投資は大幅な改善の見通し

福島県のモニターは4~6月期の地域経済について、「大型小売店等販売額および鉱工業生産指数は前期からほぼ横ばいとなった。乗用車新車登録・届出台数と公共投資は前期実績を上回ったが、新設住宅着工戸数および設備投資は前期を下回った」として、【横ばい】と判断した。

7~9月期の見通しについては、「7月の個人消費は、県内大型小売店等販売額が前年同期比プラス2.6%で、前期比1.3ポイントの上昇」「乗用車新車登録・届出台数は前年同期比プラス6.8%で、前期比5.8ポイントの上昇」「県内新設住宅着工戸数は前年同期比プラス7.9%で、前期比では19.0ポイントの上昇」「設備投資では建築着工(民間非居住用)工事費予定額が前年同期比239.6%で、前期比では197.4ポイントの上昇」と、いくつかの大幅な改善項目をあげ、【やや好転】としている。

<雇用動向>

有効求人倍率は小幅な動き

4~6月期の雇用実績は、「有効求人倍率は1.39倍(前年同期比プラス0.13ポイント)で、増減率の前期比はマイナス0.02ポイント」「雇用保険受給者実人員数は6,154人(同マイナス4.3%)で、増減率の前期比はマイナス0.1ポイント」といずれも前期からの増減率の動きがわずかであることから、【横ばい】と判断した。

7~9月期の見通しについても「7月の有効求人倍率は1.40倍(前年同期比プラス0.09ポイント)で、増減率の前期比はマイナス0.04ポイント」「7月の雇用保険受給者実人員数は6,783人(同マイナス4.1%)で、増減率の前期比はプラス0.2ポイント」といずれも前期からの増減率の動きが小幅にとどまったことから、【横ばい】と判断した。

(調査部)