産業別にみた就業者の状況
―労働力調査(基本集計)の結果から―
ちょっと気になるデータ
総務省統計局から2025年1月31日に「労働力調査(基本集計)」の2024年平均結果が公表された。この中から産業別にみた就業者の結果を紹介する。
2024年の就業者数は6,781万人で前年と比べて34万人増加となった。性別にみると男性は3,699万人で3万人増加、女性は3,082万人で31万人増加となった。
産業別にみると、男性では「製造業」が729万人と最も多く、次いで「卸売業,小売業」496万人、「建設業」389万人などとなっている。女性では「医療,福祉」が686万人と最も多く、「卸売業,小売業」550万人、「製造業」317万人などがこれに次ぐ(図表1)。
図表1:産業別就業者数(2024年)
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次に、2004年から2014年、2014年から2024年の10年ごとに増減をみると、男性では「医療,福祉」、「情報通信業」で増加幅が大きく、「建設業」においては減少幅が大きくなっている。女性では、「医療,福祉」、「教育,学習支援業」、「情報通信業」などで増加幅が大きく、特に「医療,福祉」では2004年~2014年で163万人増加、2014年~2024年で115万人増加となっている(図表2)。
図表2:産業別就業者数の増減(2004年~2014年、2014年~2024年)
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注:「労働力調査(基本集計)」の長期時系列表5(1)(産業(第12・13回改定分類)別就業者数―全国)から作成。
(調査部 統計解析担当)