2 労働者・個人のキャリアのあり方



 (2)世代別のキャリアのあり方(現状と問題点)



  イ 若年層のキャリア



    若年者にとってのキャリアは、未来型のキャリアであり、自らの職業の適性、

   潜在能力、希望・動機を確認し、職業とのすり合わせを行って職業を選択する

   のが本来の姿であろう。

    特に、学生の場合、社会人となるために必要なマナーや規律と基礎的な学力

   を身につけるほか、自分の適性を考えることや職業を知り、職業意識を涵養す

   ることが、まず、肝要である。

    しかしながら、現在の教育・就職のシステムや企業の受入れ体制は、未だ、

   こうしたキャリアを意識した取組みに欠けている。加えて、極めて厳しい学卒

   市場の状況、企業の求める人材要件の高度化、経済社会の複雑化及び地域や家

   庭の教育機能の低下は、若年者のキャリアの準備・形成に深刻な影響を及ぼし

   ている。

    他方、産業構造や企業の在り方が大きく変容する中で、若年者のキャリアに

   ついても、これまでのように企業に就職し、企業内でキャリアを積むだけでな

   く、起業やSOHO等の新たなキャリア展開の可能性の芽も出てきている。



  

  (無業者、フリーター等の増加、7・5・3問題)

  (キャリア準備のあり方)

  (企業の役割)

  (若年者の新たなキャリアの可能性)

                     戻る