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〔個人調査〕





1 現在の就業状況



 (1)若年者の雇用形態



    若年者の就業状況を雇用形態別にみると、正社員が76.0%、アルバイ

   ト15.5%、パートタイマー6.1%、派遣労働者1.0%、その他1.

   3%となっている。

    年齢階級別にみると、15〜19歳ではアルバイトの割合が65.9%と

   高い。一方、20〜29歳では正社員の割合が高く20〜24歳で73.7

   %、25〜29歳で86.9%となっている(第13表)。





 (2)職種



    職種別にみると、「事務の仕事」に就いている者の割合が37.5%で最

   も高く、次いで「専門的・技術的・管理的な仕事」17.8%、「サービス

   ・保安の仕事」16.7%、「販売の仕事」13.7%、「技能工、採掘・

   製造・建設・労務の仕事」10.7%、「運輸・通信の仕事」2.6%の順

   となっている。

    男女別にみると、男女とも「事務の仕事」の割合が最も高くなっているが

   、男の24.5%に比べ、女は52.4%と2倍以上の割合となっている。

   年齢別にみると、男は15〜19歳、20〜24歳では「サービス・保安の

   仕事」の割合が最も高く、それぞれ38.8%、23.8%で、25〜29

   歳では「事務の仕事」の割合が31.3%と最も高くなっている。女は15

   〜19歳では「サービス・保安の仕事」の割合が44.6%と最も高く、2

   0〜24歳、25〜29歳では「事務の仕事」の割合が最も高くそれぞれ5

   2.3%、61.4%となっている。

    学歴別にみると、中学は「技能工、採掘・製造・建設・労務の仕事」の割

   合が最も高く36.3%となっているが、高校、専修学校、高専・短大、

   大学・大学院では「事務の仕事」の割合が最も高く、それぞれ30.6%、

   33.5%、53.7%、43.5%となっている。

    雇用形態別にみると、正社員、パートタイマー、派遣労働者では「事務の

   仕事」の割合が最も高く、それぞれ44.5%、27.6%、60.4%と

   なっているが、アルバイトは「サービス・保安の仕事」の割合が最も高く5

   3.3%となっている(第14表)。



   

 (3)勤続年数



    今の会社での勤続年数をみると、「3〜5年未満」の割合が20.3%と

   最も高い。

    年齢別にみると、15〜19歳は「6ヵ月〜1年未満」(30.4%)、

   20〜24歳は「1〜2年未満」(23.5%)、25〜29歳では「5〜

   7年未満」(23.7%)が最も高くなっている。

    雇用形態別に平均勤続年数をみると、正社員は3.9年、パートタイマー1

   .9年、アルバイト1.4年、派遣労働者2.0年、その他2.0年となっ

   ている(第15表)。





 (4)職場生活に対する満足度



    今の会社での職場生活に満足している者の割合をみると、「どちらかとい

   えば満足している」(35.6%)、「満足している」(14.8%)を合

   わせた『満足』とする者の割合が50.4%、「どちらかといえば不満で

   ある」(11.6%)、「不満である」(4.7%)を合わせた『不満』と

   する者の割合が16.3%、「どちらともいえない」が33.3%となって

   いる。また、年齢が高くなるにつれ『不満』の割合が高くなっている。

    学歴別では、中学、高校は「どちらともいえない」とする者の割合が最も

   高く、それぞれ41.9%、36.6%となっているが、専修学校、高専・

   短大、大学・大学院では「どちらかといえば満足している」とする者の割合

   が最も高く、それぞれ35.2%、36.8%、41.0%となっており、

   学歴の高い方が満足度は高くなっている。

    雇用形態別では、アルバイトの満足度が高い(第2図第16表)。





   

 2 過去の就業状況(現在在学中の学生アルバイトを除く)



 (1)学校卒業(中退)時の状況



    学校卒業(中退)後、正社員または派遣労働者(以下「正社員等」という

   。)としてすぐ就職した者の割合は83.8%(男83.9%、女83.

   5%)となっている。

    また、正社員等としてすぐ就職しなかった者の割合は16.2%(男16

   .1%、女16.5%)となっている。

    すぐ就職しなかった主な理由をみてみると、「就職口はあったが自分の希

   望する条件に合わなかった」21.3%、「正社員等としての仕事につく気

   がなかった」20.4%、「就職口がなかった」18.8%となっている。

    これを男女別にみると、男は「正社員等としての仕事につく気がなかった

   」(22.9%)、「就職口はあったが自分の希望する条件に合わなかった

   」(22.6%)、「就職口がなかった」(13.2%)の順となっている

   のに対し、女は「就職口がなかった」(25.1%)、「就職口はあったが

   自分の希望する条件に合わなかった」(19.8%)、「正社員等としての

   仕事につく気がなかった」(17.6%)の順となっている。

    学歴別では、正社員等としてすぐ就職した者の割合は、中学61.6%、

   高校79.8%、専修学校84.7%、高専・短大84.9%、大学・大学

   院90.9%となっており学歴が高くなるにつれ割合も高くなっている。

    現在の就業形態別にみると学校卒業後すぐ就職した者の割合は、正社員で

   は、89.1%と派遣労働者の78.6%に比べて高い(第17表)。





 (2)「初めての会社」選択で最も重視した事項

    学校卒業(中退)後、初めて正社員等として就職した会社(以下「初めて

   の会社」という。)を選ぶとき、最も重視した事項をみると、「仕事の内容

   ・職種」とする者の割合が34.9%で最も高く、次いで「自分の技能・能

   力が活かせる」15.2%、「通勤に便利」8.4%となっている。

    男女別では、男は「仕事の内容・職種」31.5%、「自分の技能・能力

   が活かせる」17.0%、女は「仕事の内容・職種」38.9%、「自分の

   技能・能力が活かせる」12.9%、「通勤に便利」10.3%を重視した

   者の割合がそれぞれ高くなっている(第18表)。



  

 (3)転職経験の有無



    学校卒業(中退)後、正社員等として、就職したことのある者で、転職を

   経験したことのある者の割合は32.6%となっており、男女別にみると、

   男が29.4%、女が36.5%で女の方が高くなっている。

    年齢階級別にみると、男女とも年齢が高まるにつれ転職経験者の割合が高

   くなっている。特に女の増加割合が大きく15〜19歳で16.3%、20

   〜24歳で27.4%、25〜29歳では47.5%となっている。

    学歴別にみると、中学62.8%、高校44.0%、専修学校31.6%

   、高専・短大31.1%、大学・大学院14.0%で、学歴が高くなるにつ

   れ転職経験者の割合は低くなっている。

    また、転職経験者のうち過去にパートタイムやアルバイトをして勤めた経

   験のある者の割合は71.7%(男70.4%、女73.0%)となってい

   る(第19表)。





 (4)「初めての会社」の勤務継続の有無及び正社員等として働いた会社数



    「初めての会社」に現在も勤務している者の割合は69.9%(男73.

   1%、女66.1%)となっている。

    これを学歴別にみると、中学36.4%、高校59.3%、専修学校70

   .9%、高専・短大72.8%、大学・大学院87.0%となっており、学

   歴が高くなるにつれ勤務を継続している者の割合も高くなっている。

    一方、「初めての会社」を辞めた者の割合は28.2%で、今までに正社

   員等として働いた会社数をみると、「2社」とする者が47.9%で最も高

   く、次いで「1社」31.4%、「3社」15.0%、「4社以上」5.2

   %となっている(第20表)。



   

 (5)現職と「初めての会社」との職種移動状況



    転職の経験のある者について、「初めての会社」での職種(以下「初職」

   という。)と今の会社での職種(以下「現職」という)との関係をみると、

   初職が「事務の仕事」で現職も「事務の仕事」の者の割合が69.1%で最

   も高く、初職が「販売の仕事」で現職が「販売の仕事」の者の割合は29.

   4%と低くなっている(第21表)。





 (6)「初めての会社」の離職理由



    「初めての会社」を離職した主な理由をみると、「仕事が自分に合わない

   」とする者の割合が20.3%で最も高く、次いで「健康上の理由、家庭の

   事情、結婚のため」(15.2%)、「人間関係がよくない」(13.0%

   )、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」(10.7%)となっ

   ている。

    男女別にみると、男は「仕事が自分に合わない」(26.0%)、「賃金

   の条件がよくなかった」(11.8%)、「人間関係がよくない」(11.

   6%)を、女は「健康上の理由、家庭の事情、結婚のため」(22.4%)

   、「仕事が自分に合わない」(15.0%)、「人間関係がよくない」(1

   4.3%)を離職理由としてあげる者の割合がそれぞれ高くなっている。

    学歴別にみると、中学、高校、大学・大学院では、「仕事が自分に合わな

   い」とする者の割合が最も高く、それぞれ22.5%、21.9%、21.

   1%となっている。専修学校は「人間関係がよくない」(15.1%)、

   高専・短大は「健康上の理由、家庭の事情、結婚のため」(21.1%)が

   それぞれ最も高い離職理由となっている。

    現在の就業形態別にみると、正社員では「仕事が自分にあわない」が(2

   1.1%)、「人間関係がよくない」(13.0%)等が多く、派遣労働者

   では「仕事が自分に合わない」(19.0%)、「健康上の理由、家庭の事

   情、結婚のため」(15.8%)等が離職理由として高い(第22表)。





   

 3 若年者の今後の職業生活



 (1)正社員及び派遣労働者における望ましい職業コース

    正社員について、今後の職業生活について望ましいと思う職業コースを男

   女別にみると、男は「1つの企業に長く勤め、だんだん管理的な地位になっ

   ていくコース」(29.1%)、「1つの企業に長く勤め、ある仕事の専門

   家になるコース」(25.2%)、女は「1つの企業に長く勤め、ある仕事

   の専門家になるコース」(31.7%)、「いくつかの企業を経験して、あ

   る仕事の専門家になるコース」(21.1%)が望ましいとする者の割合が

   高くなっている。

    男は、「1つの企業に長く勤め、だんだん管理的な地位になっていくコー

   ス」と「いくつかの企業を経験して、だんだん管理的な地位になっていくコ

   ース」を合わせた『管理者コース』、「1つの企業に長く勤め、ある仕事の

   専門家になるコース」と「いくつかの企業を経験して、ある仕事の専門家に

   なるコース」を合わせた『専門家コース』とも約4割となっているが、女は

   、『専門家コース』を希望する者の割合が高くなっている。

    派遣労働者では、男女とも「いくつかの企業で専門家コース」の割合が正

   社員に比べて高く、女は4割弱となっている(第23表)。





 (2)正社員及び派遣労働者における今後の転職希望の有無



    正社員について、定年前の転職希望の有無をみると、転職希望が「ある」

   とする者の割合は32.1%、「ない」は21.1%、「未定」は46.2

   %となっている。

    男女別にみると、男は「ある」26.1%、「ない」25.2%、「未定

   」48.1%、女は「ある」40.4%、「ない」15.4%、「未定」4

   3.5%となっており、女の方が男に比べ転職希望の割合が高くなっている。

    派遣労働者では、男女とも「ある」が4割を超え、正社員に比べ転職希望

   の割合は高い(第24表)。



   

 (3)正社員及び派遣労働者における主な転職希望理由



    正社員について、転職しようと思う主な理由を男女別にみると、男は「独

   立して事業を始めたい」(16.9%)、「自分の技能・能力が活かせる会

   社にかわりたい」(15.2%)、「賃金の条件がよい会社にかわりたい」

   (13.8%)、「仕事が自分に合った会社にかわりたい」(13.7%)

   の割合が高い。一方、女は「健康上の理由、家庭の事情、結婚等で会社を変

   わりたい」(32.5%)が高く、「今の会社で長く勤務する気はない」(

   14.1%)、「自分の技能・能力が活かせる会社にかわりたい」(11.

   9%)等が続いている。

    派遣労働者については、男で「将来性のある会社にかわりたい」(13.

   3%)が、女で「自分の技能・能力が活かせる会社にかわりたい」(17.

   1%)等の割合がそれぞれ正社員と比べて高くなっている(第25表)。





 (4)パートタイマー、アルバイト等における現職の継続意志



    パートタイマー、アルバイト等について、今の会社でこれからも働き続け

   たいかどうかを男女別にみると、男は「別の会社で正社員として勤めたい」

   32.1%、女は「今後もパートタイマーやアルバイト等として勤めたい」

   42.4%とする者の割合が最も高くなっている(第26表)。





   

 4 若年者の仕事一般に対する考え



 (1)仕事に対する考え



    「仕事は生計維持のため必要」とする者の割合が37.9%で最も高く、

   次いで「仕事は生活充実のため必要」(35.4%)、「仕事は生きがい実

   現のため必要」(14.8%)、「仕事は社会人としての義務」(8.4%

   )、「仕事に特別の意味はない」(3.4%)となっている。

    男女別にみると、男は「仕事は生計維持のため必要」(38.5%)、女

   は「仕事は生活充実のため必要」(38.0%)とする者の割合が最も高く

   なっている。

    また、男女とも年齢が高くなるにつれ「仕事は生計維持のため必要」の割

   合が高くなっている(第27表)。







 (2)生活と仕事の重視状況



    生活と仕事を比べてどちらに重きをおいているかをみると、「生活重視」

   (18.9%)、「どちらかといえば生活重視」(34.6%)を合わせた

   『生活重視型』は53.5%、「どちらかといえば仕事重視」(13.8%)

   、「仕事重視」(2.2%)を合わせた『仕事重視型』は16.0%、「ど

   ちらともいえない」が30.3%となっている。

    男女別にみると、『生活重視型』は男50.1%、女57.3%で女の割

   合が高い。

    年齢階級別にみると、男は年齢が高くなるとともに『生活重視型』の割合

   は低下しているが、女は年齢が高くなるにつれ増加しており、『生活重視型

   』の男女差をみると、15〜19歳で2.2ポイント、20〜24歳で5.

   0ポイント、25〜29歳で10.2ポイントとなっている。一方、『仕事

   重視型』は年齢が高くなるとともに増加し、その割合は男の方が高い。

    学歴別にみると、『生活重視型』は高専・短大、専修学校の割合が高く、

   『仕事重視型』は大学・大学院、中学の割合が高くなっている。

    雇用形態別にみると、『生活重視型』は派遣労働者、パートタイマーの割

   合が高く、『仕事重視型』は正社員の割合が高くなっている(第3図第28表)。

 


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