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II 仕事と子育ての両立





 1 結婚・出産等にかかわる女性の就業状況



  〜 25〜29歳層は未婚化により労働市場へ、

     30〜34歳層はM字型カーブのボトムであるが就業希望は高い 〜



   昭和50年から現在にかけて、M字型カーブを特徴づける25〜39歳層の女性の結

  婚、出産、就業の変化をみると、まず、25〜29歳層では、未婚化が進んだことや

  子どものいない既婚者世帯が増えたことから労働力率は大きく上昇した。30〜34

  歳層では、労働力率は、近年、特に上昇してきているものの、昭和50年から現在

  までM字型カーブのボトムとなっている。非労働力となっている者で就業を希望

  している者の割合は最も大きい。35〜39歳層では、既婚層が再び労働市場に参入

  し始めているものの、就業を希望している者の割合も大きい。また、子育てとの

  両立が容易になるよう短時間就業者となる場合が多い。



   女性の年齢階級別労働力率に就業希望者の割合を加えたものをみると、先進諸

  国の労働力率である台形型カーブに近づく。

  (第2−1図第2−2図第2−3図)

   出産による就業への影響をみると、既婚女性のうち第1子出産前に仕事に就い

  ていた者は56.1%となっており、そのうち出産で仕事をやめた者は72.8%となる。

  第1子出産前に仕事に就いていた者の出産後の継続就業率をみると、勤務先の従

  業員規模が大きくなるほど低くなっていることや、自営・家族従業者が高いのに

  比べ雇用者では低く、なかでも事務職は最も低いことなどがわかった。

  (第2−4図  

   女性の働き方として「再就職」は理想・現実ともに多くなっているが、入職時

  では7割がパートタイム労働者となっている(第2−5図)。

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