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(別紙5) 高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(1) 【最優秀賞】 「高齢者の雇用環境整備に総合的に取り組んだ事例」 1 企業名 秋田工業(株)(愛知県) 2 創業年 昭和32年11月 3 業種 自動車部品製造業 4 従業員数 235名(55歳以上74人、うち60歳以上41人、最高年齢71歳) 5 定年等状況 60歳定年。定年後は、嘱託社員として65歳まで再雇用。 6 改善のポイント ○ 高齢者の雇用環境整備に総合的に取り組み、制度改善面では、高齢期の 多様な就業ニーズに合わせて、短時間勤務、隔日勤務など多様な働き方の メニューを用意している。 ○ 生産機器や作業方法の改善については、「技術員室」を新設し、高齢者 の意見を吸収したうえで、自社での創意工夫を基本に改善に取り組んでい る。 ○ その改善は、ライン改善から治工具の改善まで多岐にわたって数多く実 施され、生産性・品質の向上と、高齢者のもつメリットの発揮とを同時に 実現している。 ○ 例えば、高齢者の作業スピード、働き方の多様化に対応するため、本生 産ラインとは別に、製造機器を数台担当して部品を生産する自己完結型ラ インを作り、高齢者の特性を活かす職場創りを追求している。 高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(2) 【優秀賞】 「高齢者の専門的技術を活かす作業環境改善に取り組んだ事例」 1 企業名 (株)ハクホウ(千葉県) 2 創業年 昭和20年10月 3 業種 衣料品検査及び補修 4 従業員数 281名(55歳以上134人、うち60歳以上72人、最高年齢74歳) 5 定年等状況 60歳定年、定年後は希望者全員を正社員として65歳まで勤務 延長 6 改善のポイント ○ 高齢者の雇用率が高い中で、高齢者が長年培ってきた専門的な技術を十 分に活かす観点から積極的に職場改善に取り組み、同時に生産性を向上さ せている。 ○ 検査品である衣服の搬送や包装、残り針、布地の傷、縫製ムラの検査と いった身体的負荷の高い作業や神経を使う判断業務について改善を徹底し 、高齢者が高い技能を発揮できる補修等に専念できるよう職場環境を整え ている。 ○ 単独作業が多い職場であるため、従業員同士のコミュニケーションを密 にするためのさまざまな制度を取り入れている。 高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要(3) 【優秀賞】 「高齢者の雇用改善を地域社会への貢献に結びつけた事例」 1 企業名 アルピコタクシー岡谷(長野県) 2 創業年 昭和15年11月 3 業種 タクシー事業 4 従業員数 51名(55歳以上27人、うち60歳以上12人、最高年齢68歳) 5 定年等状況 60歳定年、希望者全員を正社員又は嘱託社員として年齢無制 限で継続雇用 6 改善のポイント ○ 高齢の運転手にとって体力的に負担の大きかった勤務形態に関し、<1> 出勤・通勤時間を高齢者の体力と生活ニーズから選択できる「フレックス タイム」、<2> 「1箇月15日以内の日勤勤務」等の選択肢を設けて いる。 ○ 運転手が顧客のサービスに集中できるようにするため、わずらわしく、 神経を使う運行記録の記入を廃止し、本社の管理部門に直結できる「ICカ ードシステム」を導入し、また、配車センターからの行き先指示などを何 度でも聞くことのできる録音機能を備えたマイクを配備するなどの改善を 行っている。 ○ 市から「福祉タクシー」の運行を受託し、地域社会の高齢者福祉にも貢 献すると同時に、高年齢者の職域の拡大も図っている。