4 キャリア形成に係る政策展開 (2)教育・労働政策におけるキャリア準備支援 ○生涯の職業キャリアを展望すると、教育施策と能力開発施策が密接な関連を 持ちつつ、以下のような施策を講じるべき。 (学校教育におけるキャリア準備) ・基礎学力や規律、マナーといった社会生活上の最低限のルールの修得 ・総合学習の時間等を活用した職業に触れる場の設定 ・学校における実践教育の強化 ・フリーター等に対する追加的な教育や補習的な教育の実施 (就職システム) ・指定校制、学内推薦、一人一社制等の従来の一律の紹介システムを見直し ・学校におけるキャリア・コンサルティング技法の開発とそれを担う人材の育成 ・学生仲間のネットワークを活かした学生による主体的な情報交換の場を設定 ・企業が求める人材像や実際の職場に関する生の情報の開示促進 ・講習等を通じた労働法規、保険制度、労働市場の状況等に関する知識の付与 (無業者、失業者、フリーター等への対応) ・キャリア・コンサルティング、能力開発や体験学習等の機会の付与 ・自発的な仲間同士による情報交換、簡単なカウンセリングを受けられるよう な場や仕組みの工夫 ・SOHOや起業等の多様な働き方によるキャリア形成の促進 ・フリーターから社員や店長へのキャリア開発、フリーターが今後の職業生活 のあり方を考える機会の付与等、使用者がフリーターのキャリア形成に関し て実施すべき措置に関する指針の設定