ハ 中高年層のキャリア





 (働き方の多様化と環境づくり)



   高齢者になると、個人の能力・意欲・健康の状態や住宅、年金をはじめとする

  生活環境には大きな違いが出てくる。働き方も、こうした違いに応じて、就業時

  間、場所、契約形態が選択できるようにすることが望ましい。



   例えば、就業時間については、年齢に応じて、次第に短時間労働に移行するよ

  うな工夫があってもよい。また、勤労場所についても、職住接近のサテライトオ

  フィスやITリテラシーの高い高齢者が増えることなども考えれば、今後在宅勤

  務やSOHOも高齢期の有力な働き方の一つであろう。

   さらに、契約形態については、勤務延長、再雇用をはじめ、多くの選択肢を用

  意するとともに、定年前からのコース選択の流れの中に位置づけ、モラールダウ

  ンを起こらないようにする配慮が必要である。



   これ以外にも、高齢者が能力を生かして働けるよう職務再設計や業務内容見直

  し、職場環境の整備や安全・健康管理の推進も忘れてはならない。

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