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II 仕事と子育ての両立
2 仕事と子育ての両立や子育ての負担感
(1) 子育て期の夫と妻の就業時間、家事時間
〜子育て期である30歳代男性が最も就業時間が長い〜
子育ての最も大変な時期である30歳代の男女の就業時間や家事時間を把握
した。1週間の就業時間を年齢階級別にみると、男性の20歳後半から40歳代
では長時間就業者が多く、なかでも子育て期の30歳代の就業時間は最も長く
なっている。パートナーであろう30歳代の女性は、逆に短時間就業となって
いる(第2−10図)。
30歳代男性は、いわゆる働き盛りであり、進んで遅くまで就業をしている
ようにもみえるが、「仕事にうち込んでいる時」よりも「家族団らんの時」
に充実を感じるとしている割合が他の年齢に比べて高くなっており、家庭を
大切に思いながらも長時間就業をしている(第2−11図)。
(2) 高い子育てコスト
妻の理想の子ども数と現実はギャップがあり、理想の子ども数を持とうと
しない理由は、経済的な要因が大きい。子どもを育てるためにかかる費用に
ついて「子育てコスト」として推計した結果、子どもが大学に進学する時期
に家計の負担が大きくなり、この時期の可処分所得に占める子育てコストは
最も大きい(第2−14図)。
(3) 子どもに対する思い、子育ての負担感
子どもを持つことは負担ばかりが増えるわけでなく、男女ともに、子ども
を持ったことに対して肯定的に感じている者は多い。また、子育て中の女性
のうち、子育ての負担感が大きいと回答しているのは、専業主婦よりも共働
き女性の方が少ない(第2−15図・第2−17図)。
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