コース別雇用管理制度の実施状況と指導状況について

3 行政指導の実施状況について


  対象企業215社中、均等法違反企業は14社(6.5%)、指導件数は29件

 で、これらについては是正されている。法違反内容としては、コースを男女別に設

 定している(2.3%)、コースへの振り分けを男女別に行っている(4.2%)、

 総合職は男性のみという慣行がある(2.8%)、男女別に選考・採用基準を設け

 ている(1.9%)等がみられた。
  また、法違反とはいえないものの男女労働者間に事実上の格差が生じており、ポ

 ジティブ・アクションの取組を行うよう助言した企業及び「コース等で区分した雇

 用管理についての留意事項」に基づき人事制度の適正化、明確化を行うよう助言を

 行った企業は215社(100.0%)で、助言件数は785件となっている。ポ

 ジティブ・アクションの取組については、女性について、採用の拡大(61.9%)、

 職域の拡大(45.6%)、管理職への登用(53.5%)、総合職への転換

 (34.9%)等の助言を行っている。
  また、総合職について女性が事実上満たしにくい全国転勤を要件としているがそ

 の必要性が十分検討されていない(32.6%)、コース等の区分間の転換制度が

 柔軟に設定されていない(27.4%)、一般職の勤続年数が長期化する中で、一

 般職の積極的な活用及び処遇の見直しがなされていない(15.3%)こと等に対

 し、留意事項に基づき人事制度の適正化、明確化についての助言を行っている。

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