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−「平成12年度女性雇用管理基本調査」結果概要−
3 配置について
(1)部門別の配置状況
部門別に配置状況をみると、各部門とも「いずれの職場にも男女とも配置」し
ているとする企業割合が最も高く、その割合が特に高い部門は「人事・総務・経
理」が86.6%、「企画・調査・広報」が79.5%、「情報処理」が
78.0%となっている。
一方、「男性のみ配置の職場がある」については、「営業」が37.3%と最
も高く、次いで「研究・開発・設計」が33.3%、「生産」が25.0%とな
っており、「女性のみ配置の職場がある」割合が高いのは、「人事・総務・経理」
の10.5%となっている(第8図)。
3年前と比べた女性の配置の状況が「増えた」とする部門は「生産」が
15.2%と最も高く、次いで「情報処理」が14.9%、「研究・開発・設
計」が14.2%となっている(第9図)。
第8図 部門、配置状況別企業割合(当該部門がある企業=100)
第9図 3年前と比べた女性の配置の状況
(2)配置転換の状況
過去3年間に配置転換を行った企業についてその実施状況をみると、事業所内
配置転換、転居を伴わない事業所間配置転換については、「男女とも実施」とす
る企業割合が76.4%(平成10年度80.4%)、63.6%(同62.2
%)と最も高くなっている。
一方、転居を伴う事業所間配置転換、海外への配置転換については、「男性の
み実施」がそれぞれ77.2%(同77.9%)、92.2%(同89.4%)
となっている(第10図)。
第10図 過去3年間の配置転換の種類、配置転換の実施状況別企業割合
(該当する配置転換がある企業=100)
4 昇進について
(1)女性管理職を有する企業割合
役職別に女性管理職を有する企業割合をみると、部長相当職は7.4%(平成
10年度5.8%)、課長相当職は19.0%(同17.1%)、係長相当職は
31.2%(同32.2%)となっている(第11図)。
第11図 役職別女性管理職を有する企業割合(全企業=100)
(注)平成10年度の数値は、今回新たに再集計したものである。
産業別にみると、サービス業、金融・保険業において女性管理職を有する企業
割合が高く、サービス業では部長相当職が13.5%(平成10年度9.7%)、
課長相当職が26.6%(同23.4%)、係長相当職が38.0%(同
40.0%)となり、金融・保険業では部長相当職が7.0%(平成10年度
7.9%)、課長相当職が41.8%(同36.6%)、係長相当職が68.2
%(同64.7%)となっている。(付表第1表)。
規模別にみると、おおむね規模が大きくなるほど各役職とも「女性管理職を有
する」企業割合が高く、5,000人以上規模では、部長相当職が23.8%
(平成10年度19.0%)、課長相当職が75.8%(同65.8%)、係長
相当職が74.4%(同74.3%)となっている(付表第1表)。
(2)管理職に占める女性の割合
役職別に管理職全体に占める女性の割合をみると、部長相当職では1.6%
(平成10年度1.2%)、課長相当職では2.6%(同2.4%)と平成10
年度と比べ上昇したものの、係長相当職では7.7%(同7.8%)と低下した。
さらに、これを規模別にみると規模が小さいほど割合が高くなっている
(第12図、付表第2表)。
第12図 役職別管理職に占める女性の割合(該当役職がある企業=100)
第12−2図 役職別管理職に女性が占める割合の推移
管理職に占める女性管理職の割合を3年前と比較すると、「変わらない」とす
る企業割合が最も高いものの、「増えた」とする企業の割合は、部長相当職では
2.4%、課長相当職では8.1%、係長相当職では16.5%となっている
(第13図)。
第13図 3年前と比べた管理職に占める女性管理職の割合(該当=100)
(3)女性管理職が少ない又は全くいない理由
女性管理職が少ない(1割未満)又は全くいない役職区分が一つでもある企業
についてその理由をみると、「必要な知識や経験、判断力等を有する女性がいな
い」とする企業割合が43.6%(平成10年度51.5%)と最も高く、次い
で「勤続年数が短く、役職者になるまでに退職する」35.4%(同36.9%)、
「将来就く可能性のある者はいるが、現在、役職に就くための在職年数等を満た
している者はいない」29.8%(同32.9%)となっている(第14図)。
第14図 女性管理職が少ない又は全くいない理由別企業割合(M.A.)
(女性管理職が少ない(1割未満)、全くいない役職が一つでもある企業=100)

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