戻る


      −「平成12年度女性雇用管理基本調査」結果概要−

2 コース別雇用管理制度について

 (1)コース別雇用管理制度の導入状況

   コース別雇用管理制度を「導入している」とする企業割合は7.1%で、平成

  10年度と比べて0.1%ポイント上昇している。

   コース別雇用管理制度を「導入している」企業割合を産業別にみると、金融・

  保険業が41.7%と最も高く、次いで不動産業の20.6%となっている。

   また、規模別にみると、規模が大きくなるほど導入割合が高く、5,000人

  以上規模で51.9%、1,000〜4,999人規模で39.9%となってい

  る。

   平成10年度と比較すると、300人以上規模の企業では「導入している」と

  する企業割合は低下しており、逆に299人以下規模の企業での導入割合は上昇

  しているため、全体としては0.1%ポイントの上昇となった(第3図)。
 
第3図 産業、規模別コース別雇用管理制度導入企業割合(全企業=100)
産業、規模別コース別雇用管理制度導入企業割合の図

   さらに、コース別雇用管理制度の導入状況を初めて調査した平成元年度からの

  推移をみると、平成10年度までは企業規模を問わずに一貫して導入割合が上昇

  し続けていたが、平成12年度になって初めて、300人以上規模の企業での導

  入割合が低下する結果となった(第4図)。
 
第4図 規模別コース別雇用管理制度導入企業割合の推移(全企業=100)
規模別コース別雇用管理制度導入企業割合の推移の図

 (2)コース別雇用管理制度の見直し状況

   過去3年間にコース別雇用管理制度の見直しをした企業割合は22.0%(第

  5図)で、その見直し内容としては、「コースの分割・統合」が43.5%と最

  も高く、次いで「コース転換の柔軟化」が36.1%となっている(第6図)。
 
第5図 コース別雇用管理制度の見直しの有無

    (コース別雇用管理制度あり企業=100)
コース別雇用管理制度の見直しの有無の図
 
第6図 コース別雇用管理制度の見直し内容別企業割合(MA.)
    (過去3年間にコース別雇用管理制度を見直した企業=100)
コース別雇用管理制度の見直し内容別企業割合の図

 (3)コース別雇用管理制度の導入企業のコース別採用状況

   コース別雇用管理制度を導入している企業のコースごとの新規学卒者採用状況

  をみると、「企画的業務に従事し、全国的規模の転勤のあるコース」において

  「採用あり」とする企業割合が57.0%で、このうち「男性のみ採用」とする

  企業割合が52.9%(平成10年度53.7%)と、「男女とも採用」とする

  企業割合の46.5%(同42.4%)を上回っている。
   一方、「定型的業務に従事し、転居を伴う転勤のないコース」においては、

  「採用あり」とする企業割合が79.8%で、このうち「女性のみ採用」とする

  企業割合が61.4%(同60.8%)で、「男女とも採用」とする企業割合が

  35.0%(同35.8%)となっている(第7図)。
 
第7図 コース別業務内容別採用状況(各コース採用あり企業=100)
コース別業務内容別採用状況の図

                        TOP

                        戻る